この記事でわかること
- EB-PU2120Sを明るさ/画質/低遅延/携帯性/静音の5軸で評価
- EB-PU2116W(16Klm)/EB-PU2213B(20Klm超)/EB-PQ2008W(ネイティブ4K)との違い(輝度・質量・演出適性)
- 中〜大規模会場の常設・仮設で、設営時間と人員の最適化を狙う選び方の要点
※本記事はまとめ記事⑰(超高輝度10K〜22Klm+4K)の特化レビューです。全体比較は下記から。
→ エプソン 超高輝度レーザー(10K〜22Klm)/4K比較|EB-PU20xx/21xx+PQ2008W
結論:“運べる20Klm”。EB-PU2120Sは軽量ボディ×高輝度で、演出現場の段取りを変える
EB-PU2120Sは20,000lm級の三原色3LCDレーザー。同クラスとしては突出した軽量・小型で、搬入・リギング・調整のすべてを時短。交換レンズ対応により会場条件の変動にも追従しやすく、常設・レンタル双方で運用負荷を大きく下げます。映像演出・大規模プレゼン・大型サイネージまで、明るさ優先の現場でベストな選択肢です。
仕様と価格(要点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型番 | EB-PU2120S |
| タイプ | 約20,000lm級・レーザー・3LCD・交換レンズ対応(大会場/演出) |
| 想定用途 | ホール・大型イベント・商業施設サイネージ/常設・レンタル兼用 |
| 主な特徴 | 超軽量シャーシ/レンズ交換で投写距離に柔軟/マルチ投写・スタッキング・ブレンディング対応 |
| 参考価格(執筆時点) | 約1100.0万円 |
出典:EPSON 公式商品情報(明るさ・光源・対応レンズ・機能)/主要EC商品ページ(価格レンジ確認)。
購入・価格チェック
実用レビュー
① 明るさ:20Klm級の“面”で押し切る高輝度
- 3LCD×レーザーによる実効輝度が高く、環境光の強い会場でも画面の抜けが良い。
- スタッキング/ブレンディングのベース機としても扱いやすく、複合演出の土台になる。
② 画質:階調と色再現で“見せる”プレゼン・演出
- 高輝度帯でも階調の粘りがあり、ロゴ・字幕・資料の輪郭が明瞭。
- レンズ選択でスクリーンサイズ/投写距離を最適化し、周辺まで均質なフォーカスを確保。
③ 低遅延:演出同期は十分、eスポーツ用途は非主眼
- マルチ機器の同期演出・スイッチングでは実運用上問題なし。
- 超低遅延のゲーム競技が主目的なら、家庭用やUST上位の低遅延特化機と役割分担が現実的。
④ 携帯性:このクラスでは“破格”の軽量・省スペース
- 同輝度帯としては圧倒的に軽量・小型で、人員・機材コストを圧縮。
- 交換レンズ対応により、会場図面の変更にも柔軟に追従できる。
⑤ 静音:会場環境に馴染む“運用音”レベル
- 高出力ゆえの放熱はあるが、会場の環境音に紛れやすく運用上は許容範囲。
- 吸排気ルートの確保と定期清掃で、安定稼働と静粛性を維持しやすい。
注意・割り切りポイント
- レンズ別売前提。会場条件に合わせて焦点距離を選定し、総予算で最適化を。
- 電源・吊り点・スクリーンゲインの設計次第でポテンシャルが変動。事前の算出は必須。
比較:EB-PU2116W/EB-PU2213B/EB-PQ2008Wとどっちを選ぶ?
| 項目 | EB-PU2116W | EB-PU2213B | EB-PQ2008W | EB-PU2120S |
|---|---|---|---|---|
| 位置づけ | 16Klm基幹モデル | 20Klm超(ブラック筐体) | ネイティブ4K×高輝度 | 20Klm級・超軽量 |
| 強み | 汎用性とコスパ | 演出現場での没入感 | 解像感・階調の頂点 | 搬入・設営の時短 |
| 参考価格 | 約720.0万円 | 約550.0万円 | 約680.0万円 | 約1100.0万円 |
口コミの傾向
「この明るさでこの軽さは現場が助かる」
「設営・撤収の段取りが短縮できた」
「資料と映像の両立で見栄えが良い」
「レンズや周辺機器込みだと価格が上がる」
※主要ECサイト・導入事例のレビュー傾向を要約(個別の投稿を直接引用していません)。
まとめ:向く人/向かない人
- 向く人:大規模会場での高輝度が必須/設営・人員コストを下げたい/レンタルと常設を両睨み
- 向かない人:予算最優先(→ EB-PU2116W)/ネイティブ4K表現を最重視(→ EB-PQ2008W)


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