この記事でわかること
- EB-PU2213Bを明るさ/画質/低遅延/携帯性/静音の5軸で評価
- 超高輝度レーザー(10K〜22Klm)まとめ内のEB-PU2116W/EB-PU2120S/EB-PQ2008Wとの違い(明るさ・演出適性・映像方向性)
- 大会場・ステージ・常設演出での最適な選び方の要点
※本記事はまとめ記事⑰(超高輝度レーザー 10K〜22Klm)の特化レビューです。全体比較は下記から。
→ エプソン 超高輝度レーザー(10K〜22Klm)/4K比較|EB-PU20xx/21xx+PQ2008W
結論:“黒で締める演出力”。EB-PU2213Bは超高輝度×ブラック筐体で没入感を底上げする
EB-PU2213Bは超高輝度レーザー/ブラック筐体/交換レンズ対応の大会場向けモデル。環境光下でも埋もれにくい20Klm超クラスの出力により、ステージ照明や大型ホールでの映像を力強く描写。黒筐体は反射を抑えて視線をステージに集中させ、没入感の高い演出を支えます。機材運用は常設が前提、可搬は最低限。大規模会場の主力機としてバランス良く収まる選択肢です。
仕様と価格(要点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型番 | EB-PU2213B |
| タイプ | 超高輝度レーザー(20Klm超クラス)/ブラック筐体/交換レンズ対応(長焦点〜短焦点まで用途に応じて選択) |
| 想定会場 | 大型ホール・ステージ・大規模カンファレンス・常設演出 |
| 主な特徴 | 高輝度×コントラスト重視の映像/ブラック筐体で映像没入感UP/冗長性・設置自由度に配慮 |
| 参考価格(執筆時点) | 約550.0万円 |
出典:EPSON 公式商品情報(光源方式・レンズ対応)/主要EC商品ページ(価格レンジ確認)。
購入・価格チェック
実用レビュー
① 明るさ:大規模会場でも“余裕を残す”出力
- 20Klm超クラスの高出力で、照明併用のイベントや明室の展示でも映像が埋もれにくい。
- スクリーンサイズの拡大やマッピング用途でも階調の粘りを確保しやすく、演目の幅が広がる。
② 画質:黒筐体×高コントラストで“締まる”絵づくり
- ブラック筐体により前景の機材反射が目立ちにくく、ステージの没入感に寄与。
- 細部の文字や図版も見やすく、プレゼン+映像演出のハイブリッドに対応。
③ 低遅延:映像演出主体なら十分。eスポーツ中継は専用機推奨
- 映像同期は演出要件で問題になりにくい水準。対戦ゲームの操作投写は専門帯の機材に譲るのが無難。
- スイッチャーやメディアサーバー連携でシーン展開の遅延影響を抑えやすい。
④ 携帯性:常設前提のサイズ感。リグ・リフト運用で効率化
- 可搬は可能だが、基本は常設・半常設での安定運用が前提。
- rig/トラス/昇降機材との組み合わせで設営の再現性を確保。
⑤ 静音:会場ノイズに紛れる運転音。配置最適化が効く
- 大会場の環境音を考慮すれば運転音は実用域。客席近接時は風路設計に配慮。
- 吸排気動線と仮設ダクトで熱だまり・音の回り込みを低減。
注意・割り切りポイント
- 重量・サイズは大会場機相当。搬入経路と吊り・床置きの耐荷重・安全管理は事前に要確認。
- ゲーム用途の低遅延特化ではない。対戦イベントは家庭向けゲーミング帯の知見も参考に住み分けを。
比較:同帯EPSON(どれを選ぶ?)
| 項目 | EB-PU2116W | EB-PU2120S | EB-PQ2008W | EB-PU2213B |
|---|---|---|---|---|
| 位置づけ | 16Klmクラスの高輝度 | 超軽量20Klmクラス | ネイティブ4K×高輝度 | 20Klm超×ブラック筐体 |
| 強み | コストと明るさのバランス | 運搬・設営の負担軽減 | 解像感・階調表現 | 没入感・演出適性 |
| 向く会場 | 大教室〜中規模ホール | 巡回イベント・仮設 | 美術館・高精細演出 | ステージ常設・大型演出 |
| 価格感 | 約720.0万円 | 約1100.0万円 | 約680.0万円 | 約550.0万円 |
口コミの傾向
「明室でも映像が負けない。ステージ照明下で安心」
「黒筐体で客席からの視覚ノイズが減り、没入感が高い」
「サイズ・価格ともに導入ハードルは高い」
※主要ECサイトのレビューを横断して傾向を要約(個別の投稿を直接引用していません)。
まとめ:向く人/向かない人
- 向く人:大型ホール・ステージの常設運用/明室・強照明下の演出/黒筐体で映像に集中させたい現場
- 向かない人:頻繁に持ち運ぶ現場(→ EB-PU2120S)/最高解像度重視(→ EB-PQ2008W)


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