この記事でわかること
- EB-PU2116Wを明るさ/画質/低遅延/携帯性/静音の5軸で評価
- EB-PU2010W(10Klm)/EB-PU2120S(20Klm)との違い(設営負担・輝度余裕・常設適性)
- 大型ホール/明室イベント/長時間運用での最適解を見極めるポイント
※本記事はまとめ記事⑰(超高輝度レーザー 10K〜22Klm/4K)の特化レビューです。全体比較は下記から。
→ エプソン 超高輝度レーザー(10K〜22Klm)/4K比較|EB-PU20xx/21xx+PQ2008W
結論:“明るさの余裕”が画作りと運用をラクにする。EB-PU2116Wは大会場の基準点
EB-PU2116Wは約16,000ルーメン級・WUXGA・3LCDレーザー・可換レンズの大会場モデル。余裕ある輝度で環境光下でもコントラスト感を確保し、演出〜講演まで幅広く安定した視認性を提供します。運用は常設前提で、信頼性と遠達性能を重視する会場に最適です。
仕様と価格(要点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型番 | EB-PU2116W |
| タイプ | WUXGA・3LCDレーザー・可換レンズ(大会場・常設向け) |
| 想定ユース | 大型ホール/企業イベント/展示演出/教育・文化施設の常設更新 |
| 主な特徴 | 約16,000lm級の高輝度/レーザー光源で長寿命/レンズバリエで投写距離に柔軟 |
| 参考価格(執筆時点) | 約720.0万円 |
出典:EPSON 公表仕様(解像度・光源・レンズカテゴリ)/主要EC商品ページ(価格レンジ確認)。
購入・価格チェック
実用レビュー
① 明るさ:16Klm級の“余裕”で照明下でも埋もれない
- 環境光の強い会場でも白ピークがしっかり立つため、資料・人物・映像の混在でも視認性が高い。
- 大型スクリーンやロングスローでも明部の伸びが保てるため、彩度とコントラスト感が安定。
② 画質:WUXGA×3LCDで色再現が素直
- カラー明るさの高い発色で肌やブランドカラーが転ばない。写真・動画・グラフの同居に強い。
- 可換レンズ選択で周辺までのフォーカス均一性を確保しやすい。
③ 低遅延:演出・資料用途中心の許容レンジ
- インタラクション重視の高速応答より、安定投写と長時間運用を優先した設計。
- ライブ配信・カメラ合成は機器側でのディレイ調整を前提に計画すると良好。
④ 携帯性:常設前提。設営は計画的に
- 本体・レンズ・ブラケットなど運用重量は大。吊りや大型スタンドでの据置が前提。
- 現場搬入は動線・電源・耐荷重の事前チェックが必須。
⑤ 静音:大会場の環境音に馴染む運転音
- 高出力機としては中庸の静音性。客席側からは演目中に気になりにくい。
- 吸排気クリアランスを守ると熱負荷・騒音の上振れを抑えられる。
注意・割り切りポイント
- レンズは別売の可換式が前提。投写距離・設置高・画角を積算の上で選定を。
- 可搬イベント中心ならEB-PU2010W(10Klm)もコスト最適化の候補。
比較:EB-PU2010W/EB-PU2120Sとどっちを選ぶ?
| 項目 | EB-PU2010W | EB-PU2120S | EB-PU2116W |
|---|---|---|---|
| 位置づけ | 10Klm級のスタンダード | 20Klm級の軽量ハイエンド | 16Klm級の中核ハイパワー |
| 向く会場 | 中〜大会議・明室講演 | 大型演出・高天井ホール | 大型ホール・展示演出の主力 |
| 価格感 | 約380.0万円 | 約1100.0万円 | 約720.0万円 |
口コミの傾向
「照明を落とさなくても見やすい。写真・文字がはっきり」
「レンズ選択で設置が柔軟。常設更新が進めやすい」
「本体+レンズで総額が高くなる」
※主要EC・導入事例のレビュー傾向を要約(個別の投稿を直接引用していません)。
まとめ:向く人/向かない人
- 向く人:大型ホールの常設更新/明室イベントで視認性最優先/多用途に使える中核輝度が欲しい
- 向かない人:初期費用を最小化(→ EB-PU2010W)/さらに明るさ・軽量可搬性を追求(→ EB-PU2120S)


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