この記事でわかること
- Monitor XT MXT20を低音域/解像度/広がり/駆動性/設置性の5軸で評価
- Monitor XT 総覧(MXT60/MXT20/MXT15/MXT35/MXT30/MXT90)での立ち位置と選び方
- ブック主役×拡張性(センター・サブ・ハイト追加)でホームシアターを育てる指針
※本記事はまとめ記事⑤(Monitor XT|コスパ重視)の特化レビューです。全体比較は下記から。
→ Polk Audio Monitor XTおすすめ|MXT60/MXT20/MXT15/MXT35/MXT30/MXT90を比較【コスパ重視】
結論:“実力派の定番”。MXT20は中低域の厚みと扱いやすさで、音楽も映画も土台を上げる
Polk Audio Monitor XT MXT20はブックシェルフ。同価格帯で重要な中低域の充実と設置のしやすさを両立し、初めての本格2chにも、将来の5.1ch拡張のフロントにも適します。量感は必要十分、音場は素直。駆動しやすくアンプ負担が軽いため、エントリーAVアンプや小型プリでも鳴らしやすいのが魅力です。
仕様と価格(要点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型番 | Monitor XT MXT20 |
| カテゴリ | ブック(2ch/フロント/リア兼用) |
| 想定ユーザー | 入門~中級のリスニング/リビングの映画・音楽兼用/省スペース重視 |
| 主な特徴 | 中低域の厚み/素直な音場/高い駆動性(鳴らしやすさ)/設置自由度 |
| 参考価格(執筆時点) | 約3.0万円 |
評価・価格は公開情報と主要ECの価格帯を基準に作成。実売は時期・店舗で変動します。
購入・価格チェック
実用レビュー
① 低音域:サイズ以上の厚みで“土台”をつくる
- ブックながら量感のコアとなる中低域がしっかり。ジャズのベースや映画の効果音に不足感は出にくい。
- サブを足せば下限の沈み込みが補完され、MXT10/MXT12との接続で一気に映画寄りへシフト。
② 解像度:フラット志向で聴き疲れしにくい
- 情報量は価格帯相応。過度な強調がなく、ロングリスニングでも聴き疲れしにくいバランス。
- スピーカースタンド+インシュレーターで中高域の見通しが改善しやすい。
③ 広がり:素直な音場、セッティングで伸びる
- 基本はナチュラルな定位。内振り角度と壁からの距離で横方向の広がりが伸びる。
- センターにMXT30を合わせると、セリフの横連携が自然。
④ 駆動性:アンプを選ばず“鳴らしやすい”
- エントリーAVアンプや小型プリでも音量確保と制動が容易。はじめての組み合わせでも扱いやすい。
- 音量を上げても破綻しにくく、日常使いの余裕度が高い。
⑤ 設置性:棚置き〜スタンドまで柔軟
- コンパクト筐体でリビングでも置き場を作りやすい。デスクトップ運用も選択肢。
- 背面クリアランスを確保してやると、低域の膨らみを抑えつつ量感キープがしやすい。
注意・割り切りポイント
- 超低域の沈み込みはブック相応。映画重視ならMXT10/MXT12を追加して補完。
- 解像の伸びは上位シリーズほどではない。音の細部を最優先ならReserve R200も検討。
比較:MXT15/MXT60とどっちを選ぶ?
| 項目 | MXT15(ブック) | MXT20(ブック) | MXT60(フロア) |
|---|---|---|---|
| 位置づけ | コンパクト入門 | 中低域強化の実力派 | バランス重視のフロア |
| 向く人 | 省スペース最優先/リア用 | 2ch主役×設置性/フロント重視 | 映画も音楽も量感重視 |
| 低域感 | 控えめ | 十分 | 豊富 |
| 価格感 | 約2.1万円 | 約3.0万円 | 約2.5万円(片側) |
口コミの傾向
「ブックでも低域がしっかりしている」
「駆動しやすく手持ちのアンプで十分鳴る」
「映画と音楽の両立がしやすい」
「超低域はサブを足したくなる」
※主要ECサイトのレビューを横断して傾向を要約(個別の投稿を直接引用していません)。
まとめ:向く人/向かない人
- 向く人:省スペースで本格2chを始めたい/映画と音楽をバランス良く楽しみたい/将来5.1chへ拡張したい
- 向かない人:超低域の沈み込みを単体で求める(→ MXT10/MXT12を追加)/極小スペース最優先(→ MXT15)


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