この記事でわかること
- EB-PU1008Bを明るさ／画質／低遅延／携帯性／静音の5軸で評価
- EB-PU1008W（同輝度・ホワイト）／EB-PU1007W（7,000lm級）との違い（演出適性・輝度余裕・可搬性）
- 中〜大規模イベント・ホール常設・演出現場に向けた選び方の要点
※本記事はまとめ記事⑯（高輝度レーザー 7K〜10Klm）の特化レビューです。全体比較は下記から。
→ エプソン 高輝度レーザー（7K〜10Klm）比較｜EB-PU1007/1008
結論：“黒で締まる8,500lm”。EB-PU1008Bは明室・ステージ照明下でも映像を埋もれにくくする
EB-PU1008Bは約8,500ルーメン／WUXGA／レーザー光源／3LCD／交換レンズ式・ブラック筐体。同シリーズの中でも演出現場に馴染む黒と可搬性の高い筐体で、屋内照明下やステージ照明下でも映像のコントラスト感を確保しやすいのが持ち味。レンタル・イベント運用〜ホール常設まで、一本で汎用性高く回せる主力機です。
仕様と価格（要点）
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型番 | EB-PU1008B |
| タイプ | WUXGA／レーザー光源／3LCD／交換レンズ式（ブラック筐体） |
| 明るさ | 約8,500ルーメン（大会場・演出向けの中核帯） |
| 想定シーン | 屋内ホール・ホテル宴会場・企業イベント／ミュージアム・演出常設 |
| 主な特徴 | 高輝度×軽量筐体／演出に馴染むブラック／運用性に優れた交換レンズ対応 |
| 参考価格（執筆時点） | 約265.0万円（※時期・店舗により変動します） |
出典：EPSON 公式商品情報（EB-PU1008B｜光学／寸法）／主要EC商品ページ（価格レンジ確認）／カタログ記載仕様。
購入・価格チェック
EB-PU1008B
評価の算出根拠：メーカー公表データ（輝度・パネル方式・質量）と設計要素、主要ECレビュー傾向を基準に5軸で比較。
実用レビュー
① 明るさ：8,500lmで“照明下でも見える”をつくる
- 高照度の会場照明やステージライト下でも映像が埋もれにくく、視認性を確保しやすい。
- スクリーンサイズを上げても色の抜けが出にくいため、装飾光との両立が容易。
② 画質：3LCD×レーザーで色再現と階調が安定
- WUXGA×3LCDにより、資料〜映像演出まで色ムラ少なく自然な発色。
- レーザー光源で白ピークと色の両立。会場の環境光に合わせたチューニングが効きやすい。
③ 低遅延：映像演出なら十分、競技eスポーツは非想定
- イベント再生・スイッチング用途なら遅延は実運用で問題になりにくいレベル。
- 対戦ゲームの競技用途は想定外。表示優先の環境では別帯の低遅延機が適切。
④ 携帯性：高輝度クラスでも“運べる”サイズ感
- 軽量・コンパクト筐体で、レンタル・イベントの積み込み〜設営の負担を軽減。
- 交換レンズ式のため現場条件に合わせて焦点距離を最適化しやすい。
⑤ 静音：大会場の環境音に馴染む運転ノイズ
- 高出力帯としては運転音が抑えめで、会場のBGMやPAに自然に溶け込む。
- 吸排気のクリアランスを確保すると熱ダレ・風切り音の上振れを抑制しやすい。
注意・割り切りポイント
- レンズは別売。会場規模・投写距離に合わせて適合レンズを選定する前提。
- 常時明室の特大画面や超長距離なら、EB-PU2010W（10Klm級）や上位帯も検討。
比較：EB-PU1008W／EB-PU1007Wとどっちを選ぶ？
| 項目 | EB-PU1008W | EB-PU1007W | EB-PU1008B |
|---|---|---|---|
| 位置づけ | 同輝度・ホワイト筐体 | 7,000lm級の軽量モデル | 8,500lm・ブラック筐体（演出向け） |
| 向く現場 | 会議・展示の常設／明室運用 | 中規模イベント／搬入頻度高め | ステージ・演出現場／照明下での締まり |
| 価格感 | 約260.0万円 | 約230.0万円 | 約265.0万円 |
口コミの傾向
「筐体が軽く、現場の設営が早くなった」
「照明を落とし切らなくても見やすい」
「黒筐体でフロントからの視線が散らない」
「レンズ別売で総額が読みにくい」
※主要ECサイトのレビューを横断して傾向を要約（個別の投稿を直接引用していません）。
まとめ：向く人／向かない人
- 向く人：中〜大規模イベント・演出常設／明室でも映像の締まりを重視／軽量×高輝度を一本化したい
- 向かない人：低遅延重視の競技用途（→ 家庭用4K/ゲーミングまとめ）／10Klm級の余裕が必要（→ 超高輝度まとめ）
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