この記事でわかること
- EB-PU1007Wを明るさ/画質/低遅延/携帯性/静音の5軸で評価
- EB-PU1007/1008まとめにおける7,000lm級の位置づけと選び方の要点
- 持ち出し前提の中〜大規模イベントでの設営効率・運用安定性を重視した活用ポイント
※本記事はまとめ記事⑯(高輝度レーザー 7K〜10Klm)の特化レビューです。全体比較は下記から。
→ エプソン 高輝度レーザー(7K〜10Klm)比較|EB-PU1007/1008
結論:“運べる高輝度”。EB-PU1007Wは7,000lm×軽量筐体で、現場の段取りを短縮できる
EB-PU1007Wは約7,000lm級のWUXGAレーザープロジェクター。交換レンズ対応で会場条件に合わせやすく、小型・軽量筐体により持ち出し案件でも設営・撤収がスムーズ。明室下の資料・映像表示を両立し、常設〜仮設の中核機として扱いやすい一台です。
仕様と価格(要点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型番 | EB-PU1007W |
| タイプ | レーザー光源/WUXGA/約7,000lm級・交換レンズ対応(別売) |
| 想定用途 | 中〜大規模会議・講演・イベント/仮設・常設の両対応 |
| 主な特徴 | 小型・軽量筐体/高輝度×高信頼レーザー/HDBaseT・ネットワーク運用適性/幾何補正・エッジブレンディング対応 |
| 参考価格(執筆時点) | 約230.0万円(※時期・店舗により変動します) |
出典:EPSON 公式商品情報(EB-PU1007W|仕様)/主要EC商品ページ(価格レンジ確認)。
購入・価格チェック
実用レビュー
① 明るさ:7,000lm級で“引き”のある画面を確保
- 明室の講演・商談・展示ブースでも視認性を確保。スクリーンサイズを上げても映像が埋もれにくい。
- レーザー光源の安定発光で、点灯直後から実用輝度に到達しやすいのもメリット。
② 画質:WUXGA×3LCDで資料も映像も見やすい
- フルカラーの階調と均一な明るさで、写真・動画と文字資料のハイブリッド投写に好適。
- 交換レンズで投写距離・サイズ最適化。光学性能を活かしたフォーカスで四隅まで締まる。
③ 低遅延:業務投写前提。ゲーム用途は想定外
- プレゼン・配信映像の表示は十分だが、インタラクティブな高速ゲームには不向き。
- 切替や入力遅延よりも安定表示と運用性を重視する設計思想。
④ 携帯性:軽量筐体×交換レンズで“現場適応”が速い
- 同クラスとしては小型・軽量でラック積みや階段搬入がしやすい。
- レンズ着脱・調整系の操作性が良好。仮設現場での段取り短縮に寄与。
⑤ 静音:大会場の環境音で馴染む運転音
- 高出力帯としては運転音は控えめ。会議・イベントの環境音に紛れやすい。
- 放熱確保と設置角度を守ると、風切り音の体感を抑えやすい。
注意・割り切りポイント
- レンズは別売。会場要件(投写距離・スクリーンサイズ・明るさ)に合わせて選定必須。
- ゲーミング低遅延志向ではないため、応答重視の用途は家庭用ゲーミング帯が適切。
- 高輝度ゆえ設置・電源計画(回路容量・排熱・昇降)を事前に詰めておきたい。
比較:EB-PU1008W/EB-PU1008Bとどっちを選ぶ?
| 項目 | EB-PU1008W | EB-PU1008B | EB-PU1007W |
|---|---|---|---|
| 位置づけ | 8,500lm級の上位輝度 | 8,500lm級・ブラック筐体 | 7,000lm級の軽量スタンダード |
| 向く会場 | 明室・大画面で余裕を確保 | ステージ照明下・演出色重視 | 持ち出し多めの中規模会場 |
| 価格感 | 約260.0万円 | 約265.0万円 | 約230.0万円 |
口コミの傾向
「明室でも文字・図版が見やすい」
「筐体が軽く、現場の段取りが速い」
「レンズバリエでどの会場にも合わせやすい」
「レンズ別売でトータル費用が上がる」
※主要ECサイトのレビューを横断して傾向を要約(個別の投稿を直接引用していません)。
まとめ:向く人/向かない人
- 向く人:持ち出し案件が多い制作・イベント業務/中〜大規模会場での汎用主力を1台に集約したい/レンズ交換で多会場に対応したい
- 向かない人:より強い輝度余裕が必要(→ EB-PU1008W)/演出空間で筐体の存在感を抑えたい(→ EB-PU1008B)


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