この記事でわかること
- MW855UST+を明るさ/画質/低遅延/携帯性/静音の5軸で評価
- EW805ST(短焦点WXGA)/MW826STH(短焦点WXGA・会議/教室向け)との違い(影の出にくさ・設置距離・運用のしやすさ)
- 教室・会議室の“壁際設置×大画面”に向けた選び方の要点
※本記事はまとめ記事②(短焦点・超短焦点)の特化レビューです。全体比較は下記から。
→ BenQ 短焦点・超短焦点プロジェクターおすすめ|狭小空間で大画面を実現
結論:“壁際で完結”。MW855UST+は影が出にくく、教室常設の運用負荷を下げる
MW855UST+は超短焦点(UST)×WXGAの教育・会議向けプロジェクター。壁から数十センチで100インチ級が狙え、登壇者の影が出にくいのが最大の利点。明るさは実用十分、静音は標準的、低遅延はゲーム用途非推奨というバランス。黒板上の常設/演台近接の運用で使いやすさを実感できます。
仕様と価格(要点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型番 | MW855UST+ |
| タイプ | 超短焦点UST・WXGA(教室・会議室の壁際設置向け) |
| 想定ユーザー | 学校・学習塾・会議室の常設運用/黒板・ホワイトボードへの投写 |
| 主な特徴 | 壁際設置で影が出にくい/配線が短く管理しやすい/大画面を省スペースで実現 |
| 参考価格(執筆時点) | 約19.9万円(※時期・店舗により変動します) |
出典:BenQ 公式商品情報(投写方式・解像度・設置要件)/主要EC商品ページ(価格レンジ確認)。
購入・価格チェック
実用レビュー
① 明るさ:教室照明下でも“板書が読み取れる”実用域
- 高輝度ランプ系で、窓際や全点灯の教室でも資料が見やすい。投写面はマット系ボードが相性良好。
- 画面サイズを欲張りすぎず、100インチ前後に収めると文字のコントラストが安定。
② 画質:資料・動画の“見やすさ優先”のWXGA
- 解像度はWXGAで、スライド/教材/実機画面の提示に十分。写真・動画は色の整い重視でセッティング。
- 壁面の色ムラはカラーボード/スクリーンでの対策が有効。
③ 低遅延:ゲーム運用は非推奨、会議・授業は問題なし
- 入力遅延は教育・ビジネス仕様の標準域。高速対戦ゲームは不向き。
- PC接続でのスライド進行・動画再生は違和感の少ない範囲。
④ 携帯性:常設前提のサイズ・重量
- 壁際設置×短距離配線が前提。天吊り/壁面金具での固定運用がスムーズ。
- 移動を伴う運用より、1室固定の常設で真価を発揮。
⑤ 静音:授業中の“気になりにくい”ファンノイズ
- ファン音は通常モードで標準的。講義音声に紛れるレベル。
- 光量を落とすとさらに静か。授業環境の音量バランスに合わせて調整を。
注意・割り切りポイント
- ゲーム用の低遅延志向ではない。インタラクティブ性が必要なら設定・周辺機器の最適化を。
- 投写面の歪みは設置精度と台形補正の最小化で対策。スクリーン準備が理想。
比較:同帯BenQの短焦点とどっちを選ぶ?
| 項目 | EW805ST(短焦点WXGA) | MW826STH(短焦点WXGA) | MW855UST+(超短焦点UST) |
|---|---|---|---|
| 設置距離 | 短距離(壁からやや離す) | 短距離(~1m台) | 超短距離(壁際数十cm) |
| 影の出にくさ | 登壇位置次第で影が出る | 改善するが条件次第 | 最小化(板書・演台に最適) |
| 設置の自由度 | 可搬・仮設と両立 | 常設寄り・移設も現実的 | 常設前提で安定運用 |
| 価格感 | 約13.5万円 | 約10.9万円 | 約19.9万円 |
口コミの傾向
「壁際で大画面、教室でも影が出にくい」
「明るい環境でも文字が読みやすい」
「配線が短く、機材周りがすっきりした」
「移動設置には向かないサイズ感」
※主要ECサイトのレビューを横断して傾向を要約(個別の投稿を直接引用していません)。


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