この記事でわかること
- EW805STを明るさ/画質/低遅延/携帯性/静音の5軸で評価
- MW855UST+(超短焦点UST)/MW826STH(短焦点WXGA)との違い(設置距離・投写スタイル・価格感)
- 教室・会議室で“影が出にくい短距離投写”を重視する人への選び方
※本記事はまとめ記事②(短焦点・超短焦点)の特化レビューです。全体比較は下記から。
→ BenQ 短焦点・超短焦点プロジェクターおすすめ|狭小空間で大画面を実現
結論:“置きやすさ優先”。EW805STは黒板前でも影が出にくく、授業・会議の運用がスムーズ
EW805STは短焦点・WXGAの教育/会議向けモデル。壁際・黒板前に置いても登壇者の影が映りにくく、資料の視認性と使い勝手を両立します。高めの明るさで教室照明下でも見やすく、据置設置がしやすい実用バランス。動画やゲームの“低遅延重視”ではありませんが、板書・資料投写の定番解として有力です。
仕様と価格(要点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型番 | EW805ST |
| タイプ | 短焦点・WXGA(教室/会議室向け・DLP) |
| 想定用途 | 黒板・ホワイトボードへの資料投写/登壇者の影を抑えたい場面 |
| 主な特徴 | 短距離で大画面/教室照明下でも見やすい明るさ/据置設置が容易 |
| 参考価格(執筆時点) | 約13.5万円(※時期・店舗により変動します) |
出典:BenQ 製品情報(EW805ST|投写距離・解像度)/主要EC商品ページ(価格レンジ確認)。
購入・価格チェック
実用レビュー
① 明るさ:教室照明下でも“読みやすい”
- 黒板・ホワイトボード上の資料が見やすい明るさ。蛍光灯直下でも文字のコントラストが確保しやすい。
- 色面のベタ塗りやグラフもつぶれにくく、教材の意図が伝わりやすい表示にまとまります。
② 画質:資料中心の“実用寄り”チューニング
- 解像度はWXGA。写真表現は標準的ですが、文字と線がくっきり出やすい傾向。
- 映像作品鑑賞よりも、スライド・教材・Webページの提示に適したバランスです。
③ 低遅延:ゲーム用途は想定外、資料提示は問題なし
- 応答のシビアなゲームを主目的にするモデルではありません。
- ただし授業・会議の操作レスポンスは十分で、ページ送りや再生操作にストレスは感じにくい。
④ 携帯性:据置中心、教壇周りで扱いやすい
- 短焦点としては取り回ししやすいサイズ感。台置き・天吊り双方に対応しやすい。
- 常設前提で、移動は同フロア内の教室間程度が現実的です。
⑤ 静音:授業の声を妨げない“常識的な動作音”
- ファンノイズは教室・会議室規模なら進行を妨げないレベル。
- 設置面の安定と吸排気の確保で、体感音はさらに落ち着きます。
注意・割り切りポイント
- WXGAのため、細密写真・4K/HDR映像表現は不得手。資料中心運用に向く。
- ゲームの低遅延重視なら、短焦点でも別帯の選択を(例:TH671ST)。
比較(同帯BenQ)
| 項目 | MW855UST+ | MW826STH | EW805ST |
|---|---|---|---|
| 投写方式 | 超短焦点(UST) | 短焦点 | 短焦点 |
| 向く場面 | 壁際常設・演台運用 | 教室・会議の標準投写 | 黒板前で影を抑えたい |
| 解像度 | WXGA | WXGA | WXGA |
| 価格感 | 約19.9万円 | 約10.9万円 | 約13.5万円 |
口コミの傾向
「黒板前でも登壇者の影が気にならない」
「明るい教室でも文字が読みやすい」
「設置の自由度が高く、切替がスムーズ」
「映像鑑賞やゲームには解像度・遅延が物足りない」
※主要ECサイトのレビューを横断して傾向を要約(個別の投稿を直接引用していません)。
まとめ:向く人/向かない人
- 向く人:教室・会議室での資料提示/黒板前で影を抑えたい/短距離で大画面を出したい
- 向かない人:高精細な映像鑑賞や低遅延ゲームを重視(→ AK700ST も検討)


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