この記事でわかること
※本記事はまとめ記事②(短焦点・超短焦点)の特化レビューです。全体比較は下記から。
→ BenQ 短焦点・超短焦点プロジェクターおすすめ|狭小空間で大画面を実現
結論:設置の自由度と実用明るさ。“標準資料がくっきり見える”短距離WXGA
MW826STHは短焦点×WXGAで、限られた距離でも大画面を実現。ホワイトボードやスクリーン前に立っても影を抑えやすく、会議・講義の資料投写で視認性を取りやすい明るさが魅力です。映像作品の色・階調にこだわるタイプではない一方、資料のくっきり感と運用のしやすさで“現場がラクになる”実務機です。
仕様と価格(要点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型番 | MW826STH |
| タイプ | 短焦点/DLP/WXGA(1280×800) |
| 想定シーン | 教室・会議室の常設/短距離での資料・動画投写 |
| 主な特徴 | 短距離で大画面/明るい環境下でも視認性を確保/台形補正で設置調整が容易 |
| 接続 | HDMI中心(PC・メディアプレーヤー接続) |
| 参考価格(執筆時点) | 約10.9万円(※時期・店舗により変動します) |
出典:BenQ 公式商品情報(仕様・設置要件)/主要EC商品ページ(価格レンジ確認)。
購入・価格チェック
実用レビュー
① 明るさ:蛍光灯下でも“資料が読める”実用輝度
- 短距離でも光量のロスが少ないため、教室や会議室の常灯環境下で文字・図表の判別がしやすい。
- スクリーン/ホワイトボードの反射でコントラストが落ちやすい環境でも、視認性を優先したチューニング。
② 画質:ビジネス重視のバランス。色再現は“実務向け”
- プレゼン資料・動画教材の標準色域で違和感少なく表示。映画の色階調は専門シアター機に及ばない。
- 解像度はWXGA。フルHD資料主体なら、接続端末側のスケーリング品質も合わせて最適化を。
③ 低遅延:リモート操作・ページ送りは問題なし。競技ゲーム用途は非推奨
- PC操作や動画再生は快適。対戦ゲームのシビアな入力遅延を求める使い方には向かない。
- 映像モードはプレゼン優先での運用が基本。
④ 携帯性:短距離で設置自由度が高い=“運用が軽い”
- 短焦点により机上・卓上からでも大画面化。常設でも仮設でも回しやすいのが強み。
- ケーブル配線を最短化しやすく、準備時間を短縮できる。
⑤ 静音:講義・会議の進行を妨げない“常用静音”
- 通常運転は落ち着いた動作音。ファンは明るさ優先時にやや主張するが、教室・会議室の環境音に埋もれる程度。
- 設置時に吸排気のクリアランスを確保すると一段と静か。
注意・割り切りポイント
- 4K/HDR非対応。映画の質感重視はシアター機に分がある。
- 入力遅延は平凡。競技系ゲーム用ならTH671STも検討。
- 短焦点は設置高とスクリーン平面性の影響が大きい。台形補正は最小限に、物理調整を優先すると画質が安定。
比較(同帯BenQ)
| 項目 | MW855UST+ | AH500ST | MW826STH |
|---|---|---|---|
| 設置タイプ | 超短焦点(壁際UST) | 短焦点(1080p) | 短焦点(WXGA) |
| 明るさ傾向 | 高輝度で教室常設向き | バランス型 | 実務重視の高め |
| 解像度 | WXGA | フルHD | WXGA |
| 参考価格 | 約19.9万円 | 約12.9万円 | 約10.9万円 |
| 向く使い方 | 壁際常設・影対策最優先 | ゲーム兼用の短焦点入門 | 資料投写重視の短距離常設 |
口コミの傾向
「短距離でも大画面になり、前に立っても影が出にくい」
「明るい会議室でも文字が読みやすい」
「設置と配線がシンプルで準備が速い」
「映画用途だと色階調は物足りない」
※主要ECサイトのレビューを横断して傾向を要約(個別の投稿を直接引用していません)。
まとめ:向く人/向かない人
- 向く人:教室・会議室の短距離設置/明るい環境での資料投写/準備〜片付けを簡素化したい
- 向かない人:映画の色・階調を最優先(→ CineHome HT2550M)/低遅延ゲーミング(→ TH671ST)


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