この記事でわかること
- HORIZON Ultraを明るさ/画質/低遅延/携帯性/静音の5軸で評価
- HORIZON S Pro/HORIZON Pro/AURA(UST)との違い(Dual Light・Dolby Vision・設置自由度)
- 映画・配信の画作り重視で選ぶ際のポイント(暗室~遮光環境の最適解)
※本記事はまとめ記事②(シアター画質|Dual Light/Dolby Vision/UST)の特化レビューです。全体比較は下記から。
→ XGIMI シアター画質プロジェクターおすすめ|HORIZON Ultra・AURAほか据え置きを比較
結論:“映画最優先”の完成度。HORIZON UltraはDual Light×Dolby Visionで階調と色が抜ける
HORIZON Ultraは4K/Dual Light光学×Dolby Vision対応の据え置きモデル。約2300ISO級ながら、暗室~遮光環境では黒の沈みと色再現が光ります。光学ズームと自動台形補正を含むISAで設置の自由度が高く、映画・配信の“画作り”を最優先したい人に刺さる一本です。ゲームも良好ですが、低遅延最優先なら高輝度フラッグシップ系へ(内部リンク参照)。
仕様と価格(要点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型番 | XGIMI HORIZON Ultra |
| タイプ | 据え置き・4K DLP・Dual Light光学(長焦点) |
| 想定ユーザー | 映画・配信の画作り重視/暗室~遮光リビングでの常用/設置を柔軟に行いたい |
| 主な特徴 | Dolby Vision対応/光学ズーム/ISA(環境自動最適化)/自動画面補正・フォーカス |
| 明るさの目安 | 約2300ISOルーメン級(暗室~遮光環境向け) |
| 参考価格(執筆時点) | 約24.9万円(※時期・店舗により変動します) |
出典:XGIMI 公式商品情報(HORIZON Ultra|表示・光学・補正機能)/主要ECの商品ページ(価格レンジ確認)。
購入・価格チェック
実用レビュー
① 画質:Dual Light×Dolby Visionで“黒と色”が両立
- Dual Lightによる広色域とノイズ抑制で、暗部のつぶれを抑えつつ色の抜けが良い。
- Dolby Vision対応のHDR処理は映像の起伏が滑らかで、階調・肌色の表現が自然。
② 明るさ:遮光~薄暗がベスト、昼間は工夫で最適化
- 約2300ISO級はシアター寄りの実用域。遮光カーテンやスクリーン併用でコントラストが生きる。
- 環境光を検知するISAが動作し、輝度と色温のチューニングで視認性を底上げ。
③ 低遅延:映画向け基準に“ゲームもいける”
- 映像優先の設計ながら、低遅延モードでカジュアル~中程度のゲームは十分快適。
- eスポーツ級の応答重視なら、高輝度フラッグシップまとめの選択肢も有力。
④ 設置性:光学ズーム×賢い自動補正で“置きやすい”
- 光学ズームと自動台形補正・自動フォーカスでサイズ合わせが速い。日常の微調整も少ない。
- ISAの障害物回避やスクリーン検出が優秀。壁面でも設置のストレスが少ない。
⑤ 静音:映画鑑賞の邪魔になりにくい動作音
- ファンノイズはコンテンツ音量に埋もれるレベル。シーンの静寂も保たれやすい。
- 明るさ優先モード時はわずかに上がるが、映画モードでは落ち着いた運転音に留まる。
注意・割り切りポイント
- 明室常用には輝度が物足りる場面あり。昼間メインなら高輝度フラッグシップを要検討。
- 本体は据え置きサイズで携帯性は低い。移動運用ならポータブルまとめと使い分けが合理的。
比較:同帯のXGIMIとどっちを選ぶ?
| 項目 | HORIZON S Pro | HORIZON Pro | AURA(UST) | HORIZON Ultra |
|---|---|---|---|---|
| 位置づけ | 4K×Dual Light 2.0の準ハイエンド | 定番4K据え置き | 壁際投写の超短焦点 | Dual Light×Dolby Visionの要鑑賞機 |
| 強み | 扱いやすい設置性と価格 | 万能で無難に強い | テレビ置換の設置容易さ | 階調・色再現・環境適応 |
| 留意点 | 暗部の伸びは上位に一歩譲る | 最新規格の一部は非対応 | 本体大型・騒音はやや増 | 明室は高輝度機に及ばず |
| 価格感 | 約15.9万円 | 約17.9万円 | 約32.9万円 | 約24.9万円 |
口コミの傾向
「Dolby Visionの映像が濃く、暗部の表情がしっかり出る」
「自動補正が速く、見るまでの段取りが楽」
「ファン音が気になりにくく映画に集中できる」
「昼間の明るいリビングではコントラストの余裕が減る」
※主要ECサイトのレビューを横断して傾向を要約(個別の投稿を直接引用していません)。
まとめ:向く人/向かない人
- 向く人:映画・配信の画質最優先/暗室~遮光で没入したい/設置や日常の調整を自動化したい
- 向かない人:昼間の明室メイン(→ 高輝度フラッグシップまとめ)/持ち運び前提(→ ポータブルまとめ)


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