この記事でわかること
- PJ WXL4960NIを明るさ/画質/低遅延/携帯性/静音の5軸で評価
- PJ WXL4960(非NI)/PJ WXL5860との違い(接続性・運用性・静音バランス)
- “常設の配線を減らし、管理をラクにしたい”会議室に向けた選び方の要点
※本記事はまとめ記事②(会議室スタンダード|5,000lm級&UHD)の特化レビューです。全体比較は下記から。
→ リコー 会議室向けプロジェクターおすすめ|5,000ルーメン級&UHDの実力を徹底比較
結論:“配線すっきり×管理ラク”。PJ WXL4960NIは会議室常設での実用性が高い
PJ WXL4960NIはWXGA×レーザーの会議室スタンダード機。5,000lm級の明るさで資料が見やすく、ネットワーク対応(有線LAN中心)により配線を整理しやすいのが強み。常設運用での静音バランスも良く、日々の予約・切替・管理まで含めて“会議の準備を短縮”したいオフィスに噛み合います。
仕様と価格(要点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型番 | PJ WXL4960NI |
| タイプ | WXGA(1280×800)×レーザー/5,000lm級相当/会議室向け |
| 想定シーン | 常設の会議室・小ホール/明かりを落とし切れない環境でも資料をくっきり表示 |
| 主な特徴 | ネットワーク対応で配線を簡素化/レーザー光源で安定投写・低メンテ/静音バランス良好 |
| 参考価格(執筆時点) | 約35.0万円 |
出典:リコー 公式商品情報(仕様・推奨用途)/主要EC商品ページ(価格レンジ確認)。
購入・価格チェック
実用レビュー
① 明るさ:5,000lm級で“照明オン”でも読みやすい
- レーザー光源×5,000lm級で、ブラインドを完全に閉めない会議室でも資料のコントラストが保ちやすい。
- 日常の会議投写(100〜120型)で十分な視認性。常時点灯の案内投写にも安定して対応。
② 画質:資料主体に最適化されたWXGAの見やすさ
- WXGAは文字・グラフの視認性を確保し、遠席でも行間が潰れにくい。写真・動画の再生も実用範囲。
- 色再現は会議用途で良好。ホワイトバランスの調整でスクリーンや室内灯に合わせやすい。
③ 低遅延:一般会議の画面共有に十分
- PC画面共有・Web会議・動画再生で違和感の少ない一般用途レベルの応答。
- 対話発表・操作デモに支障はなく、業務プレゼン中心なら不満は出にくい。
④ 携帯性:常設前提で“設置の自由度”を確保
- 可搬は可能だが据置中心。レンズシフト/台形補正で設置柔軟性を確保。
- 天吊り・棚置きいずれも整線しやすく、配線の露出を抑えた常設がしやすい。
⑤ 静音:発表や会議の邪魔になりにくい
- 通常運転は控えめで、会議の音声・会話を阻害しにくい静音バランス。
- 環境温度と負荷に応じたファン制御で、連続使用でも音の質が穏やかに感じられる。
注意・割り切りポイント
- UHD/4K表示が必要な精細資料・動画制作環境では、PJ UHL3660の画質優先も検討。
- 携帯運用が多い場合は、PJ WXC1210など軽量モデルの方が取り回しやすい。
比較:WXL4960/WXL5860とどっちを選ぶ?
| 項目 | PJ WXL4960 | PJ WXL5860 | PJ WXL4960NI |
|---|---|---|---|
| 位置づけ | 同系の実用レーザー(標準接続) | 明るさ重視の上位WXGA | ネットワーク管理に配慮した“NI” |
| 向く人 | 基本性能を手頃に導入 | 明るい環境での視認性を最優先 | 配線すっきり・常設管理をラクに |
| 価格感 | 約34.0万円 | 約40.0万円 | 約35.0万円 |
口コミの傾向
「明るく会議室の照明下でも見やすい」
「LAN経由での管理・切替が便利」
「動作音が穏やかで会話の邪魔にならない」
「UHD対応が必要な用途には向かない」
※主要ECサイトのレビューを横断して傾向を要約(個別の投稿を直接引用していません)。
まとめ:向く人/向かない人
- 向く人:常設会議室で配線を減らしたい/100〜120型で明瞭に見せたい/運用管理を効率化したい
- 向かない人:4K高精細が必須(→ PJ UHL3660)/持ち運び前提(→ PJ WXC1210)


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