この記事でわかること
  - STUDIO 680を低音域/解像度/広がり/駆動性/設置性の5軸で評価
- STUDIO 698(上位フロア)/STUDIO 630(ブック)との違い(量感・設置性・駆動のしやすさ)
- 標準的なリビング〜専用室を両立する“万能フロア型”の選び方
    ※本記事はまとめ記事⑤(Studio 6シリーズ)の特化レビューです。全体比較は下記から。
    → JBL Studio 6シリーズ徹底比較|620/630/680/698/625C/660P
  
結論:“標準間取りの最適解”。STUDIO 680は押し出しと解像のバランスで長く楽しめる
JBL STUDIO 680はフロア型(Studio 6シリーズ中位)。シリーズらしいスピード感のある低域と見通しの良い中高域を備えつつ、設置・駆動の現実解に収めた一本です。映画〜音楽の両立、リビング導入〜専用室の拡張まで幅広くカバー。過度に重低音へ寄らず、定位と広がりが両立することが魅力です。
仕様と価格(要点)
| 項目 | 内容 | 
|---|---|
| 型番 | JBL STUDIO 680 | 
| タイプ | フロア型(Studio 6シリーズ/2ch〜AV対応) | 
| 想定ユーザー | 標準的なリビング〜専用室/音楽も映画もバランス良く楽しみたい人 | 
| 主な特徴 | 俊敏な低域の立ち上がり/明瞭なボーカル帯域/リビングでも置きやすい設置性 | 
| 参考価格(執筆時点) | 約22.0万円(参考価格) | 
出典:JBL 公式商品情報(Studio 6シリーズ)/主要EC商品ページ(価格レンジ確認)/カタログ記載寸法・構成。
購入・価格チェック
実用レビュー
① 低音域:量感より“スピード”。リビングでも過不足なし
- ポートのチューニングが良く、量感は十分でも輪郭が崩れにくい。ロックやシネマの爆発音もタイト。
- 床共振を抑えやすいタイプで、標準的な木造床でも扱いやすい印象。
② 解像度:ボーカルの抜けと金物の質感が見通せる
- 中高域は情報量と聴きやすさのバランスが良好。シンバルの減衰やホールの空気感が自然。
- 小音量でもディテールが残り、夜間視聴での満足度が高い。
③ 広がり:ステージはワイド、定位はカチッと
- 横方向の展開が広く、2.5〜3m間隔でもセンターの像がぼやけない。
- AV連携ではセンターSTUDIO 625Cとトーンが揃い、前段のつながりが自然。
④ 駆動性:中出力アンプで十分。上流で伸びる
- 中出力クラスでも鳴らしやすい一方、上流の質を上げると解像と低域の締まりが伸びる。
- 映画主体ならSTUDIO 660P追加で余裕と臨場感が増す。
⑤ 設置性:フロア型として扱いやすい“中庸サイズ”
- 壁からの距離は25〜40cm目安で量感と輪郭が整いやすい。toe-inはやや弱めが好相性。
- リビング導入でも圧迫感が少ない筐体で、見た目と置きやすさのバランスが良い。
  注意・割り切りポイント
- 超低域の“押し出し”は上位STUDIO 698が有利。映画の重低音を最優先なら上位またはサブ追加を検討。
- 近接設置だと低域が膨らみやすい。スパイク/インシュレーター/距離調整でチューニングを。
比較:STUDIO 698/630とどっちを選ぶ?
| 項目 | STUDIO 698(上位フロア) | STUDIO 630(ブック) | STUDIO 680(本機) | 
|---|---|---|---|
| 位置づけ | シリーズ最上位フロア | 厚みあるブックシェルフ | 標準間取りの中核フロア | 
| 音の傾向 | 量感と包囲感が豊か | 中低域の厚みと解像 | 押し出し×解像の均衡 | 
| 設置性 | 要スペース・要セッティング | 設置自由度が高い | フロア型として扱いやすい | 
| 価格感 | 約15.4万円 | 約13.2万円 | 約22.0万円 | 
口コミの傾向
 
「映画も音楽もバランスが良い。ボーカルが前に出て聴きやすい」
 
「低域が膨らまずタイト。リビングでも扱いやすい」
 
「見た目が上品で設置の存在感がちょうど良い」
 
「超低域の迫力はもう一歩。サブ追加で解決」
※主要ECサイトのレビューを横断して傾向を要約(個別の投稿を直接引用していません)。
まとめ:向く人/向かない人
- 向く人:標準的なリビングで2ch/AV両立/量感と解像のバランス重視/将来センター・サブで拡張したい
- 向かない人:超低域の圧倒的量感を最優先(→ STUDIO 698 or 660P追加)/小型で自由に置きたい(→ STUDIO 630)
 
  
  
  
  


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