この記事でわかること
- EB-PU2010Bを明るさ/画質/低遅延/携帯性/静音の5軸で評価
- EB-PU2010W(ホワイト筐体)との違い(筐体色と演出適性)/EB-PU2116W(16Klm)との選び分け(明るさと会場規模)
- 「光漏れを抑えたい演出」や「黒基調のステージ」で効く導入メリット
※本記事はまとめ記事⑰(超高輝度10K〜22Klm+4K)の特化レビューです。全体比較は下記から。
→ エプソン 超高輝度レーザー(10K〜22Klm)/4K比較|EB-PU20xx/21xx+PQ2008W
結論:EB-PU2010Bは“黒”で締める10Klm。映像の没入感を崩さず、演出現場の標準機として有力
EB-PU2010BはWUXGA×レーザー×約10,000lmの大会場向けプロジェクター。性能は同系ホワイト筐体と同等ながら、黒基調の舞台や暗転演出で光の反射・視覚的ノイズを抑えやすいのが利点。信頼性・設置自由度・運用性を高水準で満たし、講演〜演出までを1台で賄える“黒”の定番です。
仕様と価格(要点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型番 | EB-PU2010B |
| タイプ | WUXGA/レーザー光源/約10,000ルーメン・ブラック筐体・大会場向け |
| 想定ユーザー | ホール・大教室・ステージ演出/常設・レンタル両対応 |
| 主な特徴 | 高輝度×長寿命レーザー/柔軟なレンズオプション/黒筐体で演出適性◎ |
| 参考価格(執筆時点) | 約390.0万円 |
出典:EPSON 公式商品情報(光学仕様・機能)/主要EC掲載情報(価格レンジ確認)。
購入・価格チェック
実用レビュー
① 明るさ:10Klm級で“照明下でも成立”。大型スクリーンも余裕
- 約10,000lmの高輝度で、会場照明を落としきれない環境でも視認性を確保。
- 120〜200インチ超の投写でも、文字・図版の抜けが良く、講演〜演出まで幅広く対応。
② 画質:WUXGAの精細感と3LCDらしい色再現
- WUXGAの解像度で資料・映像の両立が容易。3LCDの特性で色ムラが少なく肌やブランドカラーも安定。
- レンズオプションで焦点距離を最適化し、周辺まで均質な描写を確保しやすい。
③ 低遅延:演出・配信は“同期設計”で運用。eスポーツ用途は非主目的
- プロトコル連携やスイッチャー経由の運用を前提に、映像同期と安定稼働を重視。
- インタラクティブな低遅延要求(高速ゲーム)は専門機に譲る設計。
④ 携帯性:可搬は可能だが“常設〜半常設”で真価
- このクラスとしては扱いやすいサイズ感だが、運搬は2名以上・適切なケース推奨。
- 常設・レンタル現場での設置再現性(レンズメモリ等)が運用負荷を下げる。
⑤ 静音:大会場ノイズフロアに馴染む標準レベル
- 高出力機として妥当な動作音。客席からの実測では演目・BGM下で気になりにくい範囲。
- 排気方向とブース位置の配慮で、ステージ上の音被りを抑制可能。
注意・割り切りポイント
- 黒筐体は演出面で有利だが、天井・白壁への常設では目立ちやすい場合あり(意匠と要相談)。
- 高速応答のゲーム・AR演出は低遅延特化機の検討余地あり(UST 4Kやミドル帯で代替案も)。
比較:EB-PU2010W/EB-PU2116Wとどっちを選ぶ?
| 項目 | EB-PU2010W | EB-PU2116W | EB-PU2010B |
|---|---|---|---|
| 位置づけ | 10Klmのホワイト筐体・汎用 | 16Klmのハイパワー | 10Klmのブラック筐体・演出向け |
| 向く会場 | 講演・大型会議・常設 | 強照明の大空間・演出 | 暗転演出・黒基調ステージ |
| 価格感 | 約380.0万円 | 約720.0万円 | 約390.0万円 |
口コミの傾向
「10Klmの余裕で照明下でも見やすい」
「黒筐体でステージ側への光反射が気にならない」
「レンズオプションで現場ごとの距離に柔軟」
「低遅延用途には向かない」
※主要ECサイトのレビューを横断して傾向を要約(個別の投稿を直接引用していません)。
まとめ:向く人/向かない人
- 向く人:黒基調のステージ・演出/明室寄りの大会場で高輝度が必要/レンタル〜常設で柔軟に運用したい
- 向かない人:価格最優先(→ 7K〜10Klmまとめ)/さらに大規模(→ 10K〜22Klmまとめ)


コメント