この記事でわかること
- TK705STiを明るさ/画質/低遅延/携帯性/静音の5軸で評価
- TK705i(標準投写)/TK710STi(高輝度×短焦点)との違い(設置自由度・輝度・ゲーム適性)
- 「短距離で4K/HDR×低遅延」を狙うリビング・個室に向けた選び方の要点
※本記事はまとめ記事①(4K/HDRゲーミング・ホームシアター上位)の特化レビューです。全体比較は下記から。
→ BenQ 4K/HDRゲーミング・ホームシアターおすすめ|低遅延×高画質の上位モデル比較
結論:短距離で“高解像×低遅延”。TK705STiはリビング~個室で大画面を作りやすい
TK705STiは4K/HDR対応の短焦点プロジェクター。壁からの距離が取りにくい部屋でも大画面化しやすく、明るさとゲーム向けの低遅延をバランス良く両立。映画×ゲームの兼用に無理がなく、設置制約を抱えるリビング/個室に強い万能派です。
仕様と価格(要点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型番 | TK705STi |
| タイプ | 4K/HDR対応・短焦点・DLP(映画/ゲーム兼用) |
| 想定ユーザー | 壁までの距離が短い環境でも大画面を実現したい/ゲームの低遅延も重視 |
| 主な特徴 | 短焦点で設置自由度が高い/明るめリビング対応/4K高解像と実用の低遅延 |
| 参考価格(執筆時点) | 約19.9万円 |
出典:BenQ 公式商品情報/主要EC商品ページ(価格レンジ確認)。
購入・価格チェック
実用レビュー
① 明るさ:日中リビングでも活きる“見える力”
- 白壁やスクリーンで照明オンでも見やすい実用輝度。カーテンを閉めればさらにコントラストが締まります。
- 短距離で大画面にしても明るさが維持しやすく、80〜120インチが現実的に扱えます。
② 画質:4K高解像×HDRで“解像感の押し出し”が強い
- 精細感は4Kらしく、小物・テクスチャの描写が近距離視聴でも破綻しにくい。
- HDR映像は中間階調を丁寧に出しつつピークの白飛びを抑制。スポーツ・映画の両立がしやすい。
③ 低遅延:ゲームモードで“反応良好”
- ゲームモードでの操作遅延は体感で違和感が少ないレベル。コンソール機の大画面プレイに好適。
- フレーム補間系は切ると入力遅延がさらに安定。映像演出より反応重視の設定が組めます。
④ 携帯性:短焦点は“置き場所を選ばない自由度”に寄与
- 本体は据置サイズながら、壁近くに置ける短焦点で動線を邪魔しにくい。
- 都度の移動よりも半常設のライト運用が現実的。天吊り不要でも狙った位置に合わせやすい。
⑤ 静音:視聴時は“気になりにくい”標準的な動作音
- ファンノイズはコンテンツ再生中なら音量に紛れやすい。静かな場面では近距離設置でわずかに意識。
- 明るさ設定を抑えると動作音の印象が和らぐため、夜間はエコ寄り設定が相性良し。
注意・割り切りポイント
- 台形補正・デジタルズームの多用は画質・遅延の不利。できるだけ物理的に位置合わせを。
- 暗室の黒の沈みはDLPらしいコントラスト感で十分だが、漆黒志向の専用シアターには別目的の選択肢も。
比較:TK705i/TK710STiとどっちを選ぶ?
| 項目 | TK705i | TK710STi | TK705STi |
|---|---|---|---|
| 位置づけ | 標準投写の万能4K/HDR | 高輝度×短焦点 | 短焦点×万能バランス |
| 強み | 投写比の自由度(奥行き確保時) | 日中環境の明るさ優先 | 省スペース設置と実用輝度・遅延 |
| 価格感 | 約18.9万円 | 約22.9万円 | 約19.9万円 |
口コミの傾向
「短い距離で100インチ超えが作りやすい」
「4Kの精細感とゲーム時の反応がちょうど良い」
「リビングでも明るく見やすい」
「ファン音は静かなシーンで少し気になることがある」
※主要ECサイトのレビューを横断して傾向を要約(個別の投稿を直接引用していません)。
まとめ:向く人/向かない人
- 向く人:短距離で大画面を作りたい/4K/HDR映画とゲームを両立/日中のリビングで使う時間が長い
- 向かない人:黒の沈みを最優先の専用シアター志向/初期費用を最小限にしたい(→ TK705i)


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