この記事でわかること
- Reserve R700を低音域/解像度/広がり/駆動性/設置性の5軸で評価
- Reserveシリーズ上位(R600/R500/R200/R100/R900)との要点比較
- 2chハイファイ〜本格ホームシアターまで見据えた導入・組み合わせのコツ
※本記事はまとめ記事①(Reserveシリーズ|ハイファイ上位)の特化レビューです。全体比較は下記から。
→ Polk Audio Reserveシリーズおすすめ|R700/R600ほか上位スピーカーを比較【ハイファイ志向】
結論:“フラッグシップ級の厚みとレンジ”。R700は2chも映画も主役になれる最上級フロア
Polk Audio Reserve R700は、シリーズ上位のフロアスタンディング。量感豊かな低音域の沈みとスケール、緻密な解像、包み込む広がりを高水準で兼備し、音楽再生もホームシアターも一本で土台を築ける完成度。駆動には一定のアンプ出力が欲しい一方で、設置性は大型相応の配慮が必要――それでも得られる音場の大きさとレンジは価格帯の基準を引き上げます。
仕様と価格(要点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型番 | Reserve R700 |
| カテゴリ | フロアスタンディング(Reserveシリーズ上位) |
| 想定ユーザー | 2chハイファイ重視/映画も大音圧で楽しみたいホームシアター |
| 主な特徴 | 厚みのある低域とレンジ感/高い解像と音場の広がり/上位機らしいスケール |
| 参考価格(執筆時点) | 約10.3万円(※時期・店舗により変動します) |
出典:Polk Audio 公式商品情報(Reserveシリーズ)/主要EC商品ページ(価格レンジ確認)。
購入・価格チェック
実用レビュー
① 低音域:量感と沈み込み、レンジの“深さ”で土台を作る
- 量感のある下支えでスケールを演出。ロックやオーケストラはもちろん、映画のLFEも余裕を持って再現。
- サブなし2chでも十分な下方向の伸び。室内の定在波対策と位置調整でさらに輪郭が整う。
② 解像度:微小信号の描写力が高く、音像の焦点が合う
- ボーカルの息づかい~余韻の粒立ちが明瞭。小音量でも情報量が損なわれにくい。
- 高域の伸びは繊細で、歪感の少ないクリアな見通し。細部の定位が決まりやすい。
③ 広がり:前後左右に大きく展開し“包囲感”を作る
- 音場は横方向だけでなく奥行き方向にも拡張。2本で部屋を満たすスケール感。
- シアター用途ではセンター/サラウンド追加で大画面に負けない包囲感を実現。
④ 駆動性:出力に余裕のあるアンプで“格”が上がる
- 小出力でも鳴るが、電源部に余裕のあるアンプで低域の制動と音像のシャープさが向上。
- ボリュームを上げても破綻しにくく、中音量~大音量で真価が出るタイプ。
⑤ 設置性:大型相応。スペース確保とセッティングが鍵
- 壁からの距離・内振り角の最適化で定位と低域の収まりが改善。スタンド不要なのは利点。
- 搬入・設置は通路幅と奥行の事前採寸を。厚手のスパイク受けで床保護も忘れずに。
注意・割り切りポイント
- 本体サイズは大型で設置余裕が前提。壁寄せ・密接は低域の暴れや定位の甘さに直結。
- アンプは出力余裕とダンピングを確保したい。小出力一体型ではスケールが出にくい。
比較:同帯Polk Audio(Reserve上位フロア)
| 項目 | Reserve R600 | Reserve R500 | Reserve R700 |
|---|---|---|---|
| 位置づけ | 高解像と扱いやすさの中核 | スリム志向で設置性に優れる | 量感・レンジ・音場の最上位 |
| 強み | 解像とバランス/リビング適性 | 省スペースでも空間表現 | 深い低域と大音圧、包囲感 |
| 駆動性 | 中出力で◎ | 比較的鳴らしやすい | 出力余裕が欲しい |
| 価格感 | 約6.0万円 | 約6.2万円 | 約10.3万円 |
口コミの傾向
「低音の量感と伸び、スケール感が素晴らしい」
「解像度が高く、ボーカルや弦の質感も見通せる」
「映画の包囲感が段違いで、視聴体験が向上」
「サイズと駆動力の要求が高く、環境を選ぶ」
※主要ECサイトのレビューを横断して傾向を要約(個別の投稿を直接引用していません)。
まとめ:向く人/向かない人
- 向く人:2chも映画も一本で主役にしたい/低域の量感とレンジ、広い音場を重視/十分な設置スペースと駆動力を確保できる
- 向かない人:省スペース最優先(→ Reserve R500)/扱いやすさ重視(→ Reserve R600)

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