[レビュー]YAMAHA HS5|定番基準の一本

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この記事でわかること

結論:“定番の基準”。HS5はミッドの解像と扱いやすい設置性で、最初の本格モニターにちょうど良い

YAMAHA HS55インチ・2ウェイのアクティブ・スタジオモニター。中域の見通しが良く、過度な低域の“盛り”が出にくいフラット志向で、ボーカル/スネア周りの判断がしやすいのが持ち味。デスク〜4.5畳前後の個室で取り回しよく、初めての本格モニターとして“基準作り”に向きます。低域の量感は控えめなので、必要に応じてHS8Sとのクロスで拡張が最適解です。

仕様と価格(要点)

主要仕様と参考価格(執筆時点)
項目 内容
型番 HS5
タイプ 5インチ ウーファー+ドームツイーターのアクティブ・スタジオモニター(バイアンプ)
想定ユーザー DTM入門〜ミックス学習/ボーカル・中域判断を重視/省スペース設置
主な特徴 フラット志向の中域解像/背面チューニング(ROOM CONTROL/HIGH TRIM)/XLR/TRS対応
参考価格(執筆時点) 約2.8万円

出典:YAMAHA 公式商品情報(HSシリーズ|入出力・調整項目)/主要ECの商品ページ(価格レンジ確認)。

購入・価格チェック

HS5 評価(低音域3/解像度4/広がり3/駆動性5/設置性4) 低音域 解像度 広がり 駆動性 設置性

評価の算出根拠:公式仕様(ユニット構成・入出力・調整)と試聴傾向、主要ECレビューを基準に5軸で比較。

実用レビュー

① 低音域:量は控えめ、輪郭で“見せる”ロー

  • 過度に膨らまない低域で、キックとベースの分離が取りやすい。量感は部屋の補正次第。
  • 壁からの距離を確保し、ROOM CONTROLで低域の被りを抑えると見通しが安定。

② 解像度:中域基準で判断しやすい

  • ボーカル帯・アタックのエッジが立ちやすい。EQやコンプの効きが掴みやすい。
  • HIGH TRIMは僅かな補正幅で使いやすい。長時間でも疲れにくいレンジ感。

③ 広がり:定位の明快さ重視

  • スイートスポットはニア〜ミッドで十分。左右のパン判断が明瞭
  • デスクではツイーター高さ合わせと内振りの微調整で音像が締まる。

④ 駆動性:バイアンプで安定運用

  • 内蔵アンプ駆動(アクティブ)で信頼性が高く、音量も作業域では余裕。
  • XLR/TRS両対応で、インターフェース直結が容易。設置の自由度に貢献。

⑤ 設置性:省スペースで“基準作り”に向く

  • 5インチでもデスクに載せやすいサイズ。アイソレーションと距離取りで本領発揮。
  • 小部屋〜書斎での近接モニタリングに適合。低域の量は欲張らず明瞭さ優先が吉。
注意・割り切りポイント

  • 低域の量感は大きな部屋では不足しがち。量感を求めるならHS7も候補。
  • 最下段のローを“見える化”するなら、HS8Sとのクロス調整が有効。

比較:HS4/HS5/HS7とどっちを選ぶ?

項目 HS4 HS5 HS7
位置づけ 小型でも余裕を確保 定番基準の一本 余裕の低域と音量
向く人 狭小デスク/入門 本格入門で中域判断重視 中〜大きめの部屋/音量余裕
低音域 2 3 4
解像度 3 4 4
参考価格 約2.5万円 約2.8万円 約4.2万円

口コミの傾向

満足の声アイコン「ボーカルやスネアの輪郭が掴みやすい」

満足の声アイコン「サイズの割に音量・安定感がある」

満足の声アイコン「背面のトリムで設置環境に合わせやすい」

不満の声アイコン「低域の量は控えめ。サブ追加で解決」

※主要ECサイトのレビューを横断して傾向を要約(個別の投稿を直接引用していません)。

まとめ:向く人/向かない人

  • 向く人:DTM入門〜学習/ボーカルや中域判断を重視/デスクに省スペースで置きたい
  • 向かない人:低域量を最優先(→ HS7)/最下段のローまでモニターしたい(→ HS8S 追加

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