この記事でわかること
  - HS5を低音域/解像度/広がり/駆動性/設置性の5軸で評価
- HS3(最小・デスク至近)/HS4(小型で余裕)/HS7(余裕の低域と音量)/HS8S(サブウーファー)/MSP3A(コンパクト・モニタリング)との違い(帯域バランス・設置性・拡張性)
      ※本記事はまとめ記事①(スタジオモニター|HSシリーズ徹底比較)の特化レビューです。全体比較は下記から。
→ YAMAHA HS/スタジオモニターおすすめ|サイズ別の違いと選び方【HS3/4/5/7/HS8S/MSP3A】
結論:“定番の基準”。HS5はミッドの解像と扱いやすい設置性で、最初の本格モニターにちょうど良い
YAMAHA HS5は5インチ・2ウェイのアクティブ・スタジオモニター。中域の見通しが良く、過度な低域の“盛り”が出にくいフラット志向で、ボーカル/スネア周りの判断がしやすいのが持ち味。デスク〜4.5畳前後の個室で取り回しよく、初めての本格モニターとして“基準作り”に向きます。低域の量感は控えめなので、必要に応じてHS8Sとのクロスで拡張が最適解です。
仕様と価格(要点)
| 項目 | 内容 | 
|---|---|
| 型番 | HS5 | 
| タイプ | 5インチ ウーファー+ドームツイーターのアクティブ・スタジオモニター(バイアンプ) | 
| 想定ユーザー | DTM入門〜ミックス学習/ボーカル・中域判断を重視/省スペース設置 | 
| 主な特徴 | フラット志向の中域解像/背面チューニング(ROOM CONTROL/HIGH TRIM)/XLR/TRS対応 | 
| 参考価格(執筆時点) | 約2.8万円 | 
出典:YAMAHA 公式商品情報(HSシリーズ|入出力・調整項目)/主要ECの商品ページ(価格レンジ確認)。
購入・価格チェック
実用レビュー
① 低音域:量は控えめ、輪郭で“見せる”ロー
- 過度に膨らまない低域で、キックとベースの分離が取りやすい。量感は部屋の補正次第。
- 壁からの距離を確保し、ROOM CONTROLで低域の被りを抑えると見通しが安定。
② 解像度:中域基準で判断しやすい
- ボーカル帯・アタックのエッジが立ちやすい。EQやコンプの効きが掴みやすい。
- HIGH TRIMは僅かな補正幅で使いやすい。長時間でも疲れにくいレンジ感。
③ 広がり:定位の明快さ重視
- スイートスポットはニア〜ミッドで十分。左右のパン判断が明瞭。
- デスクではツイーター高さ合わせと内振りの微調整で音像が締まる。
④ 駆動性:バイアンプで安定運用
- 内蔵アンプ駆動(アクティブ)で信頼性が高く、音量も作業域では余裕。
- XLR/TRS両対応で、インターフェース直結が容易。設置の自由度に貢献。
⑤ 設置性:省スペースで“基準作り”に向く
- 5インチでもデスクに載せやすいサイズ。アイソレーションと距離取りで本領発揮。
- 小部屋〜書斎での近接モニタリングに適合。低域の量は欲張らず明瞭さ優先が吉。
比較:HS4/HS5/HS7とどっちを選ぶ?
| 項目 | HS4 | HS5 | HS7 | 
|---|---|---|---|
| 位置づけ | 小型でも余裕を確保 | 定番基準の一本 | 余裕の低域と音量 | 
| 向く人 | 狭小デスク/入門 | 本格入門で中域判断重視 | 中〜大きめの部屋/音量余裕 | 
| 低音域 | 2 | 3 | 4 | 
| 解像度 | 3 | 4 | 4 | 
| 参考価格 | 約2.5万円 | 約2.8万円 | 約4.2万円 | 
口コミの傾向
 「ボーカルやスネアの輪郭が掴みやすい」
「ボーカルやスネアの輪郭が掴みやすい」
 「サイズの割に音量・安定感がある」
「サイズの割に音量・安定感がある」
 「背面のトリムで設置環境に合わせやすい」
「背面のトリムで設置環境に合わせやすい」
 「低域の量は控えめ。サブ追加で解決」
「低域の量は控えめ。サブ追加で解決」
※主要ECサイトのレビューを横断して傾向を要約(個別の投稿を直接引用していません)。
 
  
  
  
  


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