この記事でわかること
- PJ WUL6680を明るさ/画質/低遅延/携帯性/静音の5軸で評価
- PJ WUL6760/PJ WUL6670との違い(明るさ・運用コスト・設置性の要点)
- 大会議室・講堂の常設運用で、コストと性能を両立させる選び方
※本記事はまとめ記事①(高輝度レーザー|大会議室・講堂向け)の特化レビューです。全体比較は下記から。
→ リコー 高輝度レーザープロジェクターおすすめ|大会議室・講堂向けWUXGAを比較
結論:“運用コストも配慮した実力派”。PJ WUL6680は常設の高輝度×WUXGAを割高感なく導入できる
PJ WUL6680はWUXGA×レーザー光源の高輝度モデル。上位の明るさと見やすい画質を確保しつつ、価格・保守のバランスに優れるのが持ち味です。大会議室・講堂の天吊り常設で、プレゼン資料も動画も見やすく、スクリーン常時投写にも向きます。最上位の突き抜けた明るさが不要なら、“ちょうど良い上位帯”として導入しやすい選択肢です。
仕様と価格(要点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型番 | PJ WUL6680 |
| タイプ | WUXGA/レーザー光源/高輝度クラス(大会議室・講堂向け) |
| 想定シーン | 天吊り常設・大画面投写/明るい環境下でのプレゼン・資料・動画 |
| 主な特徴 | 明るさと色再現のバランス良好/安定投写で運用手間を低減 |
| 参考価格(執筆時点) | 約78.0万円 |
出典:リコー 公式商品情報(仕様・光源方式)/主要EC商品ページ(価格レンジ確認)。
購入・価格チェック
実用レビュー
① 明るさ:大空間でも“照明オン”で見やすい
- 高輝度クラスで、照明を落としきれない会議や講義でも視認性を確保。図表や文字がつぶれにくい印象。
- 常時投写・長時間運用でも光量の安定が得やすく、発表中の見え方にブレが出にくい。
② 画質:WUXGAで“資料も映像も”バランス良好
- WUXGA解像度により、資料の微細な線や数値もくっきり。カラー資料の色のりも良く、動画も十分に楽しめる。
- 色モード切替で環境光や素材に合わせやすく、初見の会場でも合わせ込みが容易。
③ 低遅延:一般会議用途で問題ない応答感
- 配信・リモート併用のプレゼンでも違和感の少ない操作応答。ゲーミング用途でなければ十分。
- UHD重視機ほどの短遅延設計ではないが、会議・講義の実用性を満たす水準。
④ 携帯性:天吊り・常設前提。可搬運用は非推奨
- 本体サイズ・重量ともに常設設計。持ち運びは現実的でなく、運用は据置/天吊りが基本。
- 設置後はレイアウト変更の手間が少なく、日常運用に集中できる。
⑤ 静音:高輝度帯としては“気になりにくい”
- ファン動作は用途相応だが、会議進行の妨げになりにくいレベル。環境音がある会場なら目立たない。
- 天吊り+吸排気スペース確保で、音の印象を抑えやすい。
注意・割り切りポイント
- 常設前提のため、持ち運び運用には不向き(配線・設置は事前設計が必須)。
- 最上位の明るさが必要ならPJ WUL6760、コントラスト重視ならPJ WUL6670も検討。
比較(同帯リコー)|どれを選ぶ?
| 項目 | PJ WUL6760 | PJ WUL6670 | PJ WUL6680 |
|---|---|---|---|
| 位置づけ | フラッグシップ高輝度 | 高輝度×高コントラスト | 高輝度WUXGAのコスト重視 |
| 向く人 | 最大規模の会場で余裕が欲しい | 色再現と見やすさを最優先 | 常設で費用対効果を重視 |
| 価格感 | 約95.0万円 | 約85.0万円 | 約78.0万円 |
口コミの傾向
「明るい室内でも文字が読みやすい」
「色モードの切り替えで会場に合わせやすい」
「常設運用で手間がかからない」
「最上位と比べるともう一段の明るさが欲しい場面も」
※主要ECサイトのレビューを横断して傾向を要約(個別の投稿を直接引用していません)。
まとめ:向く人/向かない人
- 向く人:大会議室・講堂での天吊り常設/明るさと画質のバランス重視/費用対効果を重視した導入
- 向かない人:最大級の明るさ最優先(→ PJ WUL6760)/可搬運用を想定(→ 省スペース・モバイルまとめ)


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