この記事でわかること
- PJ WUL5970を明るさ/画質/低遅延/携帯性/静音の5軸で評価
- PJ WUL6760/PJ WUL5860との違い(明るさ・設置柔軟性・運用コストのバランス)
- 講義室〜中大会議室の常設に向けた選び方の要点
※本記事はまとめ記事①(高輝度レーザー|WUXGA 5,800〜6,700lm級)の特化レビューです。全体比較は下記から。
→ リコー 高輝度レーザープロジェクターおすすめ|大会議室・講堂向けWUXGAを比較
結論:常用の“使いやすさ重視”。PJ WUL5970は設置・運用の総合力で講義室にハマる
PJ WUL5970はWUXGA×レーザー光源の高輝度クラス。最上位ほどの出力は求めず、十分な明るさ×安定した画質で見やすさを確保。レンズシフトやズームの柔軟性で設置もしやすく、常時投写や日々の資料投写に強い“実用機”です。
仕様と価格(要点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型番 | PJ WUL5970 |
| タイプ | WUXGA(1920×1200)/レーザー光源/常設向け |
| 明るさ | 5,000lm級(講義室・中大会議室の照明下でも見やすい) |
| 設置性 | 光学ズーム+レンズシフトで柔軟設置/天吊り常設に適合 |
| 想定用途 | 講義・研修・プレゼン常用/看板・案内の常時投写 |
| 参考価格(執筆時点) | 約62.0万円 |
仕様は公表情報と同シリーズの設計傾向を要約。価格は主要ECの販売実勢をもとにした目安です。
購入・価格チェック
実用レビュー
① 明るさ:照明下でも“資料が読める”コントラストを確保
- 5,000lm級で講義室・中大会議でも十分に視認性を担保。常時点灯のスクリーン投写でも文字潰れを抑えやすい。
- 白背景の資料や細線のグラフで均一な面発光が効き、席後方でも判読しやすい印象。
② 画質:WUXGAの情報量で図表・動画の両立がしやすい
- WUXGAの解像度で資料の細部がくっきり。発色はビビッドに寄りすぎず、視認性優先のチューニング。
- レーザー光源の安定性により、ウォームアップ後の色・明るさが安定。長時間の研修でも見え方が揺れにくい。
③ 低遅延:会議・講義用途に十分。動画・遠隔共有も実用域
- インタラクティブな操作を求めない前提で遅延は気になりにくい。資料切替や動画再生も安定。
- ゲーム用途など“反応最優先”ではないため、用途に応じた入力設定での運用が推奨。
④ 携帯性:常設前提。設置柔軟性で“運用のしやすさ”を担保
- 持ち運び前提ではないが、光学ズーム+レンズシフトで投写位置の追い込みが容易。
- 天吊り・架台での常設時、配線・メンテ経路を確保すると運用がスムーズ。
⑤ 静音:会議室では気になりにくい運転ノイズ
- 講義・プレゼン時の環境音に埋もれるレベル。エコモード併用でさらに落ち着いた動作音に。
- 吸排気の確保と定期的な清掃で、ファン負荷の上振れを抑制できます。
注意・割り切りポイント
- 最上位の6,000〜6,700lm級よりピーク輝度は控えめ。PJ WUL6760やPJ WUL6670は大空間での余裕がさらに大きい。
- 携帯運用より常設前提。持ち込み利用が主目的なら小型帯を検討。
比較:同帯のリコー高輝度レーザーとどっちを選ぶ?
| 項目 | PJ WUL6760 | PJ WUL6670 | PJ WUL5970 |
|---|---|---|---|
| 位置づけ | フラッグシップの高輝度×WUXGA | 明るさと色再現のバランス重視 | 講義室向けの実用重視 |
| 評価(明るさ/画質/低遅延/携帯性/静音) | 5/5/2/1/3 | 5/4/2/1/3 | 4/4/2/2/3 |
| 参考価格(執筆時点) | 約95.0万円 | 約85.0万円 | 約62.0万円 |
口コミの傾向
「明るく文字が読みやすい」
「設置調整が柔軟で助かる(レンズシフト)」
「長時間でも安定している」
「もっと安価な選択肢も検討したい」
※主要ECサイトのレビュー傾向を要約(個別の投稿を直接引用していません)。
まとめ:向く人/向かない人
- 向く人:講義室〜中大会議室の常設/照明下での資料投写重視/設置調整の柔軟性を重視
- 向かない人:最大限の明るさを最優先(→ PJ WUL6760)/初期費用を抑えたい(→ PJ WUL5860)


コメント