この記事でわかること
- STUDIO 620を低音域/解像度/広がり/駆動性/設置性の5軸で評価
- STUDIO 630/STUDIO 680との違い(量感・設置性・拡張性)
- 「省スペース×高音質」重視の2ch〜AV入門に向けた選び方の要点
※本記事はまとめ記事⑤(Studio 6シリーズ)の特化レビューです。全体比較は下記から。
→ JBL Studio 6シリーズ徹底比較|620/630/680/698/625C/660P
結論:“置きやすさ最優先”。STUDIO 620は小型空間でバランス良く鳴らす定番ブックシェルフ
STUDIO 620はコンパクト2ウェイのブックシェルフ。シリーズ共通のホーン+高効率設計を小型筐体に凝縮し、デスクトップ〜省スペースでも鮮明な中高域と過不足ない量感を実現します。大音量の重低音は得意ではない一方、近接リスニングや小規模リビングで扱いやすく、コストも抑えやすい“入り口の最適解”です。
仕様と価格(要点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型番 | JBL STUDIO 620 |
| タイプ | ブックシェルフ・2ウェイ(HDIホーン・コンパクト筐体) |
| 想定ユーザー | デスクトップ/ワンルーム/小規模リビングでの2ch&AV入門 |
| 主な特徴 | クリアなボーカル/置きやすいサイズ/シリーズ連携でAV拡張が容易 |
| 参考価格(執筆時点) | 約10.5万円 |
参考価格(執筆時点):約10.5万円
購入・価格チェック
実用レビュー
① 低音域:サイズ相応、近接ではタイトで扱いやすい
- コンパクトゆえの量感は“過不足ない”レベル。棚置きや壁寄せでもブーミーになりにくい。
- 映画・ゲームで底面を補強したい人は、STUDIO 660Pの併用で下限を拡張。
② 解像度:ホーンの明瞭さでボーカルが前に出る
- シリーズ譲りの高域の見通しが魅力。小音量でも輪郭が崩れにくい。
- 倍音の厚み・分離はSTUDIO 630が一歩上。設置スペースと予算で選び分けを。
③ 広がり:近接〜小空間で音場がまとまる
- 1.2〜2.0mのニア〜ミドルで定位が安定。デスクやTVボードでも置きやすい。
- 広い部屋の充填感はフロア型(680/698)が有利。
④ 駆動性:取り回し良好、普及帯アンプで十分
- 能率と負荷が素直で、普及帯のAVアンプ/小型プリでも鳴らしやすい。
- 余裕を出すなら出力にゆとりがあるプリメインで音場のスケールが伸びる。
⑤ 設置性:シリーズ随一の自由度
- 小型筐体+背面クリアランスが少なくて済むため、壁際でも扱いやすい。
- スタンド設置は耳の高さ合わせと内振り微調整で定位が改善。
注意・割り切りポイント
- 迫力の低域は単体では量感不足。サブ併用か、ワンサイズ上のSTUDIO 630も検討。
- 広いリビングのメイン用途はフロア型(STUDIO 680)が適任。
比較:STUDIO 620/630/680はどれを選ぶ?
| 項目 | STUDIO 620 | STUDIO 630 | STUDIO 680 |
|---|---|---|---|
| 位置づけ | コンパクト高音質の定番 | 厚みあるブックシェルフ | 標準間取りにベストバランスのフロア |
| 強み | 設置性と扱いやすさ | 量感と分解能の両立 | 押し出しと解像の万能性 |
| 向く人 | 省スペース/ニアフィールド | 小〜中規模で厚みを重視 | リビング中心で一本化したい |
| 参考価格 | 約10.5万円 | 約13.2万円 | 約22.0万円 |
口コミの傾向
「小音量でもボーカルがクリア」
「省スペースで置きやすい。ニアでも定位が良い」
「映画はサブ追加で満足度アップ」
「単体の低域はやや物足りない」
※主要ECサイトのレビューを横断して傾向を要約(個別の投稿を直接引用していません)。
まとめ:向く人/向かない人
- 向く人:省スペースでクリアに聴きたい/小音量中心/ニア〜小規模リビング/AV入門のフロント
- 向かない人:単体で厚い低域が欲しい(→ STUDIO 630)/広い空間の主役にしたい(→ STUDIO 680)


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