この記事でわかること
- MDR-MV1を音質/ANC/装着感/通話/携帯性の5軸で評価
- MDR-M1(密閉モニター)との違い(背面開放の音場・定位/遮音性の考え方)
- ミックス/編集で“空間表現と判断の速さ”を優先したい人向けの選び方の要点
※本記事はまとめ記事①(現行・主力|ANC/低音/制作/コスパ)の特化レビューです。全体比較は下記から。
→ SONY ヘッドホン比較|WH-1000XM6/ULT900N/CH720N/MDR-M1の選び方
結論:MDR-MV1は“背面開放の音場”で、定位の迷いを減らす制作向け
MDR-MV1は背面開放のモニターヘッドホンで、音場の広さと定位の読みやすさに寄せた立ち位置。周波数特性5–80,000Hzと24Ωの扱いやすさで、制作の判断をスムーズにしたい人に噛み合います。遮音性は割り切りが必要なため、静かな環境での編集・ミックス向けです。
仕様と価格(要点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型番 | MDR-MV1 |
| タイプ | 背面開放モニターヘッドホン(有線) |
| 想定ユーザー | ミックス/編集/空間表現・定位を重視した制作 |
| 主な特徴 | 定位と音場の見通し/周波数特性 5–80,000Hz/インピーダンス 24Ω/ドライバーユニット 40mm/質量 約223g |
| 参考価格(執筆時点) | 約5.9万円(※時期・店舗により変動します) |
出典:SONY 公式商品情報(MDR-MV1|主な仕様)/主要EC商品ページ(価格レンジ確認)。
購入・価格チェック
実用レビュー
① 音質:背面開放の“広がり”で定位が追いやすい
- 背面開放らしく、左右の分離と奥行きが把握しやすい傾向。パン振りや残響の位置関係が読みやすく、ミックスの迷いを減らしやすいです。
- 周波数特性5–80,000Hzの情報量で、細部の変化を追いやすい設計。音量を上げすぎずに判断しやすい方向性です。
② ANC:非搭載。遮音は“前提外”で考える
- ANCはありません。環境音を抑える用途は、製品の得意領域ではありません。
- 制作時は静かな部屋・スタジオなど、環境づくりとセットで選ぶのが安全です。
③ 装着感:軽さと安定で、長時間作業に寄せる
- 質量約223gで、据え置き制作でも首・肩の負担を増やしにくい設計。圧迫感は強すぎず、長時間の編集に向きます。
- 背面開放のため、蒸れにくさは期待しやすい一方、周囲の音は入りやすい割り切りです。
④ 通話:マイク用途は別で用意するのが無難
- 通話向けの機能は主役ではありません。オンライン会議中心なら、通話最優先のヘッドホンに寄せたほうが満足度は上がります。
- 制作と会議を両立するなら、用途を分ける前提で選ぶほうが失敗しにくいです。
⑤ 携帯性:持ち歩きより“作業機”として最適化
- 背面開放・有線のため、移動中の実用性は高くありません。音漏れを避けたい場所では使いにくいです。
- 机上の制作環境で、ケーブル取り回しを整えると満足度が伸びます。
注意・割り切りポイント
- 背面開放は音漏れ・遮音の弱さが前提。静かな制作環境向けです。
- 外音を抑えて集中したいなら、MDR-M1(密閉モニター)のほうが選びやすいです。
比較:MDR-M1/WH-1000XM6とどっちを選ぶ?
| 項目 | MDR-M1 | WH-1000XM6 | MDR-MV1 |
|---|---|---|---|
| 位置づけ | 密閉モニター | フラッグシップANC | 背面開放モニター |
| 強み | 外音を抑えて集中しやすい | ANC/通話/外出の総合力 | 音場・定位の読みやすさ |
| 向くシーン | 収録/編集/環境音がある作業 | 通勤・出張/会議/万能 | ミックス/空間表現の作り込み |
| 注意点 | 密閉ゆえのこもり感が合わない場合 | 制作“専用”よりは多用途 | 音漏れ/遮音は割り切り |
口コミの傾向
「音場が広く、定位の判断がしやすい」
「長時間でも疲れにくい装着感」
「低音の量より“分離”がわかりやすい」
「音漏れするので場所を選ぶ」
※主要ECサイトのレビューを横断して傾向を要約(個別の投稿を直接引用していません)。
まとめ:向く人/向かない人
- 向く人:ミックス/編集で定位と空間表現を優先/背面開放の自然な広がりが欲しい/静かな環境で制作する
- 向かない人:外出や移動で使いたい(→ WH-1000XM6)/環境音を抑えて集中したい(→ MDR-M1)