この記事でわかること
- Monitor XT MXT90を低音域/解像度/広がり/駆動性/設置性の5軸で評価
- Monitor XTシリーズ総覧におけるMXT90の立ち位置(Atmos対応ハイト)
- Reserve R900との違い(仕上げ・拡張性・価格感)
※本記事はまとめ記事⑤(Monitor XT|コスパ重視の総覧)の特化レビューです。全体比較は下記から。
→ Polk Audio Monitor XTおすすめ|MXT60/MXT20/MXT15/MXT35/MXT30/MXT90を比較【コスパ重視】
結論:“手軽に天井方向の包囲感”。MXT90でホームシアターを一段アップグレード
Monitor XT MXT90はDolby Atmos対応のハイト。フロントやリアのスピーカー上に置く「イネーブルド方式」や壁掛けに対応し、上方向の広がりを低コストで加えられます。駆動性・設置性が非常に高く、Monitor XT構成のアップグレードに最適。まずは5.1→5.1.2の一歩を迷いなく踏み出せる一台です。
仕様と価格(要点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型番 | Monitor XT MXT90 |
| カテゴリ | ハイト(Dolby Atmos対応イネーブルド/壁掛け対応) |
| 想定シーン | 5.1→5.1.2の拡張/映画・配信のAtmosタイトル体験向上 |
| 主な特徴 | 上向き放射で天井反射/軽量で設置自由度が高い/Monitor XTと音色統一 |
| 参考価格(執筆時点) | 約2.0万円 |
価格は時期・店舗により変動します。最新の販売価格は下記リンクよりご確認ください。
購入・価格チェック
実用レビュー
① 低音域:量感は控えめ、役割は“上方向の情報追加”
- ハイトは低域担当ではないため、量感はサテライト相当。あくまで天井方向の反射による高さ表現の追加が主目的。
- 低音の迫力はフロア/ブック+サブで作り、MXT90は定位と包囲の補助に徹します。
② 解像度:セリフや効果音の“高さ差”が明確に
- Atmosミックス作品で音のレイヤー分離が向上。雨・飛行音・環境音が頭上に展開しやすい。
- Monitor XT系の音色と整合が取れ、フロントと質感のつながりが良い印象。
③ 広がり:天井反射で包囲感を増強
- イネーブルド設置で上方向の拡散が加わり、5.1→5.1.2の没入感差が明白。
- 壁掛け時は角度取りで音場の高さ・広がりがさらに安定。座席幅が広い場合に有利です。
④ 駆動性:小出力アンプでも鳴らしやすい
- ハイト専用端子のあるAVアンプで容易に追加でき、レベル合わせもスムーズ。
- 感度が扱いやすく、初期のチャンネル拡張の一台目として最適です。
⑤ 設置性:置くだけでOK、壁掛けも選べる
- フロントやリアの上にそのまま置けるイネーブルド方式で導入ハードルが低い。
- 壁掛け対応で天井高さや天井材の影響を受けにくい設置も可能。小空間でも取り回し良好。
注意・割り切りポイント
- 最大効果には対応AVアンプ(Atmosデコード+ハイト端子)が必須。
- イネーブルド方式は天井の高さ・材質・反射条件で効果が変動。天井が高すぎる・吸音が強い場合は壁掛けを検討。
- 低域の補強は別途サブウーファーで行うのが前提。Monitor XTのサブとの組み合わせがスムーズ。
比較(同帯Polk Audio)
| 項目 | Reserve R900 | Monitor XT MXT90 |
|---|---|---|
| 位置づけ | 上位シリーズのハイト | コスパ重視のハイト |
| 効果の傾向 | 密度・音場の精密さ重視 | 導入容易で明快な高揚感 |
| 仕上げ・拡張 | 質感・細部の作り込み | 軽量・設置自由度が高い |
| 参考価格 | 約5.2万円 | 約2.0万円 |
口コミの傾向
「5.1.2化で映画の没入感が明らかにアップ」
「置くだけ設置で導入が簡単」
「価格に対して効果がわかりやすい」
「天井条件によって効果が出にくいことがある」
※主要ECサイトのレビューを横断して傾向を要約(個別の投稿を直接引用していません)。
まとめ:向く人/向かない人
- 向く人:5.1から手軽に拡張/設置の自由度を重視/Monitor XTで音色統一したい
- 向かない人:天井が高すぎる・強吸音(→ 壁掛け設置を検討)/ハイトよりも低域強化を優先(→ Monitor XT サブまとめ)


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