この記事でわかること
- S3900を低音域/解像度/広がり/駆動性/設置性の5軸で評価
- S4700/4349との違い(量感の伸び・定位の緻密さ・設置自由度)
- “ホーン上位の入門”としての選び方と、部屋サイズ別の置き方・鳴らし方のポイント
※本記事はまとめ記事①(ハイエンド|ホーン×大型フロア/モニター)の特化レビューです。全体比較は下記から。
→ JBL ハイエンドおすすめ|ホーン×大口径フロア/大型モニターを徹底比較
結論:“鳴らしやすいハイエンド”。S3900はスピードと厚み、広い音場をコンパクトにまとめる
JBL S3900は2.5ウェイ構成×コンプレッションドライバーのホーンを採用したフロア型。上位らしい俊敏なアタックと量感のある低域、そしてホーンならではの音場の広がりが強みです。S4700ほどのスケールは求めずとも、中〜やや広めのリビングで“鳴らしやすい上位解”を狙う人に最適。アンプの選択幅も比較的広く、ロック〜ジャズ〜大編成まで万能に楽しめます。
仕様と価格(要点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型番 | S3900 |
| タイプ | 2.5ウェイ・フロア型(ホーン+デュアルウーファー) |
| 想定ユーザー | 中〜やや広めのリビング/ホーン上位の入門〜中核を目指す |
| 主な特徴 | 俊敏な立ち上がり/厚みのある低域/広い音場と明瞭な定位 |
| 参考価格(執筆時点) | 約39.6万円(参考価格) |
出典:JBL 公式商品情報/主要EC商品ページ(価格レンジ確認)。
購入・価格チェック
実用レビュー
① 低音域:量感とスピードの“両立”
- デュアルウーファーの恩恵で量感は十分。キックの立ち上がりが速く、ロックでももたつきにくい。
- 中〜やや広めの部屋でも低域の過多感が出にくいバランス。床の共振対策で輪郭がさらに明瞭に。
② 解像度:ホーンの明瞭さと情報量
- コンプレッションドライバーの明瞭な中高域。ボーカルのニュアンスやブラスの艶が綺麗に立つ。
- 微小音の再現性が高く、小音量でも情報が崩れにくい。夜のリスニングにも向く。
③ 広がり:奥行きと包囲感を両立
- ホーンの指向性制御で音像がにじみにくく、音場の見通しが良好。
- 左右間の空間が広く、オーケストラのセクション配列が層を保って展開する。
④ 駆動性:上位としては扱いやすい
- 能率の良さで中出力アンプでも鳴らしやすい一方、電源力のあるアンプで低域の制動がさらに向上。
- ケーブルは過度に重装備せず、スピーカー設置とアンプ選定の基本を整えるのが近道。
⑤ 設置性:フロア型としては現実的サイズ
- 大型フロアの中では取り回しがしやすい。背面〜側面のクリアランス確保で鳴りが安定。
- スパイク+ベースで床の影響を低減し、壁からの距離を微調整して低域バランスを追い込む。
比較:同帯JBLとどっちを選ぶ?
| 項目 | S4700 | 4349 | S3900 |
|---|---|---|---|
| 位置づけ | フラッグシップ級のフロア | 大型ブックシェルフ級モニター | “鳴らしやすい上位”のフロア |
| 強み | 圧倒的スケールと低域の伸び | 濃密な中域と据置自由度 | 俊敏さ/広がり/量感のバランス |
| 向く人 | 大空間・最大スケール重視 | 設置柔軟性と定位の厳密さ | 中〜やや広めの部屋で万能に |
| 価格感 | 約49.5万円 | 約59.4万円 | 約39.6万円 |
口コミの傾向
「スピード感と量感がちょうど良い」
「ボーカルが近く、音場が広い」
「小音量でも情報が抜けない」
「設置のクリアランス確保が必要」
※主要ECサイトのレビューを横断して傾向を要約(個別の投稿を直接引用していません)。


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