この記事でわかること
- EMCS-5を味再現/静音/清掃/速度/多機能の5軸で評価
- V60 EVCN-8-B(コニカル刃・実用バランス)/スマートG EMSGN-2B[クリア](2WAY携帯)/スマートG EMSG-2B(定番ポータブル)との違い(粒度、扱いやすさ、速度)
- 「まずは電動で時短」重視の入門用途に向けた選び方の要点
※本記事はまとめ記事①(HARIO電動ミルおすすめ5選)の特化レビューです。全体比較は下記から。
→ HARIO 電動コーヒーミルおすすめ5選|LIBRA/V60/SmartG/スイッチ比較【味・静音・清掃・速度】
結論:“はやい・かんたん”。EMCS-5は手軽さ最優先のエントリー電動として優秀
EMCS-5はプロペラ(ブレード)式の電動ミル。挽き時間で粒度をコントロールするシンプル設計で、一杯分を素早く用意できます。味の再現性はコニカル/フラット刃に劣る一方、日常の“とりあえず挽く”に強く、手入れも最小限で運用可能。スピード重視の入門に適した1台です。
仕様と価格(要点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型番 | EMCS-5 |
| タイプ | プロペラ(ブレード)式/フタ安全スイッチ/押し込み操作 |
| 想定ユーザー | まずは電動で時短したい/毎朝1〜2杯を手軽に淹れたい |
| 主な特徴 | 時間調整で粒度コントロール/コンパクト設計/手入れはブラシ中心で簡単 |
| 参考価格(執筆時点) | 約0.4万円 |
出典:HARIO 商品情報・主要EC商品ページ(価格レンジ確認)/一般的な使用条件に基づく要点整理。
購入・価格チェック
実用レビュー
① 味再現:ブレード式の“割り切り”が前提
- プロペラ式は構造的に粒度がばらつきやすく、微粉と粗めが混在。透過式ドリップではやや味が尖りやすい傾向。
- 時間を短めに止め、パルス的に数回回すと過粉砕を抑えやすい。ペーパーなら中挽き寄りで安定。
② 静音:一般的な電動ミル相当で“許容範囲”
- 起動時の立ち上がり音はあるが、短時間で挽き終えるため体感の負担は小さめ。
- キッチン台にシリコンマットを敷くと振動の伝わりが減り、早朝も扱いやすい。
③ 清掃:ブラシ中心で手早く。静電気の付着はこまめに対処
- 粉受け容器が一体のため、使用後にブラシで粉残りを払うのが基本。水洗いはNGの部位に注意。
- 乾燥時期は静電気で粉が付着。軽いタッピング+柔らかい布拭きでリセットできる。
④ 速度:少量を一気に。朝の1〜2杯は“即戦力”
- 短時間で中挽きまで到達。忙しい朝や来客時の“数杯対応”に強い。
- 焙煎度の違いによる抵抗増でも失速が少なく、軽快に回し切れるのが利点。
⑤ 多機能:最低限のシンプル操作
- フタを押して挽く直感操作で迷いがない。安全スイッチ付きで誤作動を抑制。
- 粒度ダイヤルは非搭載。時間調整のみで使う割り切り設計。
注意・割り切りポイント
- 均一性は用途次第で妥協が必要。ペーパーの中挽き〜やや粗めが無難。極細挽きやエスプレッソ用途は不向き。
- 連続運転は熱を持ちやすい。短時間×休止での運用が前提。
- 粒度の目安は再現性が低め。味の安定を重視するなら、V60 EVCN-8-Bや計量一体のLIBRAも検討候補。
比較:同帯HARIOの候補
| 項目 | スマートG EMSG-2B | スマートG EMSGN-2B[クリア] | EMCS-5 |
|---|---|---|---|
| 位置づけ | 2WAY・ポータブル | 2WAY・軽量携帯 | 入門・据え置き簡易 |
| 強み | 手挽き併用で幅広い挽き目 | 充電式で屋内外対応 | 短時間で手軽に挽ける |
| 弱み | 大量はやや時間がかかる | 容量が少量向き | 粒度の均一性は控えめ |
口コミの傾向
「朝の準備が早くなった」
「操作がシンプルで家族も使いやすい」
「省スペースで置き場に困らない」
「粒度の均一性は物足りない」
※主要ECサイトのレビューを横断して傾向を要約(個別の投稿を直接引用していません)。
まとめ:向く人/向かない人
- 向く人:まずは電動で時短/毎朝1〜2杯を手軽に/味の均一性よりスピード重視
- 向かない人:粒度の再現性を重視(→ V60 EVCN-8-B/計量一体のLIBRA)/屋外や持ち運び重視(→ スマートG[クリア])


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