この記事でわかること
- S4700を低音域/解像度/広がり/駆動性/設置性の5軸で評価
- S3900/4367/4349との違い(量感・レンジ・設置自由度)
- 大編成クラシック〜ロックまで包容する、フロア型フラッグシップの選び方
※本記事はまとめ記事①(ハイエンド|ホーン×大型フロア/モニター)の特化レビューです。全体比較は下記から。
→ JBL ハイエンドおすすめ|ホーン×大口径フロア/大型モニターを徹底比較
結論:“ホーンの伸び×大口径の量感”。S4700はリビングでも“JBLの到達点”を体験できる
JBL S4700は3-way 15″(380mm)のフロア型。patented Bi-Radial hornとコンプレッションドライバーの組み合わせで、ホーンらしい遠達性・解像とスケール感を狙ったモデルです。再生周波数特性は38Hz〜40kHz(-6dB)で、低域の厚みから高域の伸びまでレンジの広さも特徴。駆動・設置は相応の準備を要しますが、応えるだけのダイナミクスと包囲感を得られます。
仕様と価格(要点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型番 | S4700 |
| タイプ | フロア型・3ウェイ(15″(380mm)フロア型) |
| 想定ユーザー | 広めのリビング〜専用室/大編成クラシック・ロック・ジャズの厚みを重視 |
| 主な特徴 | patented Bi-Radial horn/Advanced crossover network/LF・HF独立のリア入力端子/チェリー材突板キャビネット |
| 参考価格(執筆時点) | 495,000円(税込・参考) |
出典:JBL S4700 | 3-way 15″ (380mm) Floorstanding Loudspeaker(製品ページ)/主要EC商品ページ。
購入・価格チェック
実用レビュー

出典:JBL S4700 | 3-way 15″ (380mm) Floorstanding Loudspeaker(製品ページ)/主要EC商品ページ。
① 低音域:大口径の“量とスピード”で土台を築く
- 15″(380mm)フロア型らしく、量感は十分以上。コントラバスの胴鳴りやバスドラムの圧が自然に立ち上がり、部屋全体へ浸透します。
- 許容入力は300W(RMS)。音量を上げたときも破綻しにくい方向性で、ロックのキックも切れ良く前へ出ます。
② 解像度:ホーンならではの微細表現と勢い
- 高域はpatented Bi-Radial hornを採用。ボーカルのブレスや弦の擦過音が見通し良く立ちます。
- 再生周波数特性は40kHz(-6dB)まで。空気感の伸びを狙える一方、音量を上げても崩れにくい見通しが続きます。
③ 広がり:前後・上下に展開する“包囲感”
- ステージは奥行きが深く、ホールトーンの消え際まで追える空間表現。
- 感度は94dB(2.83V/1m)。音が前に出やすく、定位の芯を保ったままスケールを作りやすい印象です。
④ 駆動性:アンプは余裕重視で伸びやかに
- 公称インピーダンスは6Ω。能率は高めでも、駆動力と制動のあるアンプが相性良好で、余裕を持たせるほど低域の質感が整います。
- クロスオーバーは80Hz/12kHz。帯域のつながりを活かすためにも、アンプ側の安定感とセッティングの詰めが効きます。
⑤ 設置性:確保したい“呼吸スペース”
- 外形寸法は106.8×50.0×37.1cm(H×W×D)、質量は54.5kg。背面と側面にクリアランスを取り、一次反射をコントロールしたいところです。
- 床の反射対策(カーペット/ボード)で低域の滞留を抑制。音像の焦点がより合いやすくなります。
注意・割り切りポイント
- 公式製品ページ上ではステータスが「SOLD OUT」表示のため、タイミングによっては入手性に注意が必要です。
- 本体サイズと重量は相応。搬入動線・設置スペースの事前確認は必須。
比較:同帯JBL(S3900/4349/4367とどっちを選ぶ?)
| 項目 | S3900 | 4349 | 4367 | S4700 |
|---|---|---|---|---|
| 位置づけ | 2.5ウェイで俊敏・設置しやすい | 大型ブックシェルフ級の凝縮解像 | プロ直系・15インチの圧倒スケール | 量感×伸びのバランス型フロア |
| 向く人 | 広がりと取り回しを重視 | 据置自由度とモニター的精度 | 最大スケールを最優先 | 厚みと音場の“いいとこ取り” |
| 参考価格 | 約39.6万円 | 約59.4万円 | 105.6万円 | 約49.5万円 |
口コミの傾向
「低域の厚みが自然で音楽が大きく広がる」
「ホーンの表現が滑らかで長時間聴いても疲れにくい」
「大編成のスケールと定位のバランスが良い」
「設置スペースとアンプ選びのハードルは高い」
※主要ECサイトのレビューを横断して傾向を要約(個別の投稿を直接引用していません)。
まとめ:向く人/向かない人
関連動画
JBL S4700を、動画でも解説しています。