この記事でわかること
- SV155(PRO CLASS)を冷却力/容量/温度安定/利便性/静音の5軸で評価
- 大容量まとめ(ZERO CLASS Premium & PRO)内のSB103/SB75/SV78との違い(大容量×2温度×高冷却の強み)
- レストラン/ワインバー〜大規模家庭までの“長期熟成+サービング”運用での最適解
※本記事はまとめ記事④(プレミアム大型&プロクラス)の特化レビューです。全体比較は下記から。
→ さくら製作所 大容量セラーおすすめ|ZERO CLASS Premium & PRO(SV)を比較
結論:“業務級の安定”を家庭サイズで。SV155は2温度×高冷却×大容量のバランスが抜群
SV155は155本クラス・2温度・PRO筐体。上位コンプレッサーの高い冷却力と断熱・気流制御による温度安定性で、サービング0〜12℃帯〜長期熟成までを一台で両立します。2温度ゾーンの運用自由度、棚拡張性と縦置き対応(日本酒瓶の運用)も優秀。店舗のバックヤード兼ショーケースはもちろん、本数の多い家庭セルラーとしても“置けるプロ機”の最適解です。
仕様と価格(要点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型番 | SV155(PRO CLASS) |
| タイプ | 155本クラス・2温度(上室/下室の独立制御) |
| 想定ユーザー | ワインバー/レストランのバックヤード〜前面展示/本数多めの家庭 |
| 主な特徴 | 強力冷却で0℃帯も安定/温度ムラに強い筐体設計/棚拡張・縦置き運用に配慮 |
| 参考価格(執筆時点) | 約25.5万円 |
出典:さくら製作所 公式商品情報/主要ECの商品ページ(価格レンジ確認)。
購入・価格チェック
実用レビュー
① 冷却力:0℃帯の引き下げ余力が大きく、復帰も速い
- 高出力コンプレッサーと効率的な気流で、装填直後の冷え戻りが速い。日本酒の低温ストックやサービング前の急冷にも強い。
- 上室・下室ともに低温域の安定が得やすく、温度プロファイルが素直で扱いやすい印象。
② 容量:155本クラスで“保管と回転”を両立
- 155本級の実収納で、季節在庫やイベント前の積み増しにも余裕。ケース買いの受け皿として心強い。
- 棚ピッチの最適化でボルドー/ブルゴーニュ混在でも調整しやすい。
③ 温度安定:扉開閉が多い環境下でもブレにくい
- 断熱と気流の両面で上下差・前後差を抑制。業務のピーク帯でも安定度が高い。
- 湿度保持も過度に乾きづらく、長期保管と提供温度の両立がしやすい。
④ 利便性:2温度ゾーンと棚拡張で運用の選択肢が広い
- 上室/下室の独立温度で、熟成ゾーンと提供温度ゾーンを分離運用。日本酒の縦置きにも配慮。
- 棚の着脱・増設が容易で、大瓶・箱入りにも柔軟に対応。
⑤ 静音:大型クラスでは良好、設置配慮でさらに穏やか
- モーター音・振動の伝達を抑えた設計で、客席近接でも許容範囲の動作音。
- 設置は放熱クリアランスと水平取りを厳守。床材との共振対策で体感騒音が一段下がる。
注意・割り切りポイント
- 本体サイズは大きめ。搬入経路の採寸(間口・廊下・曲がり角)と設置クリアランスの事前確認は必須。
- 静音は“プロ筐体として良好”レベル。完全無音を求めるなら小型機の検討も。
比較(同帯さくら製作所)
| 項目 | SB103 | SB75 | SV78 | SV155 |
|---|---|---|---|---|
| 位置づけ | Premium大型|長期熟成重視 | Premium中大型 | PRO中型|置きやすい | PRO大型|2温度×大容量 |
| 強み | 断熱と安定性の高さ | 容量と安定のバランス | 強冷却×設置性 | 高冷却×温度安定×拡張性 |
| 参考価格 | 約24.8万円 | 約19.8万円 | 約18.0万円 | 約25.5万円 |
口コミの傾向
「よく冷える。満載でも温度が安定」
「2温度で日本酒とワインを分けられて便利」
「棚の調整がしやすく出し入れが楽」
「サイズが大きく搬入が大変」
※主要ECサイトのレビューを横断して傾向を要約(個別の投稿を直接引用していません)。
まとめ:向く人/向かない人
- 向く人:ワインバー/レストラン/本数の多い家庭/2温度で“熟成+提供温度”を両立したい
- 向かない人:搬入制約が厳しい/静音最優先で小型が良い(→ SV78)


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