- HDI-3800を低音域/解像度/広がり/駆動性/設置性の5軸で評価
- HDIシリーズまとめに基づく位置づけ(フロアのスケール/ホーン設計の狙い)
- HDI-1600との違い(サイズ・設置性をふまえた選び分け)
※本記事はまとめ記事④(HDIシリーズおすすめ)の特化レビューです。全体比較は下記から。
→ JBL HDIシリーズおすすめ|HDI-3800/1600の違いと選び方
結論:“包囲感×押し出し”。HDI-3800は大きめの部屋で、情報量とスケール感を両立したい人向け
HDI-3800は、High-Definition Imaging (HDI™) horn geometryと2410H-2 1-inch (25mm) compression driverを核に、広がりと押し出しの両方を狙ったフロア型です。設置にはスペースが必要ですが、その分、音場を大きく展開して聴きたい人に合います。
仕様と価格(要点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型番 | HDI-3800 |
| タイプ | フロア型(High-Definition Imaging (HDI™) horn geometry/コンプレッションドライバー) |
| 主な仕様(要点) | 周波数特性:37Hz–30kHz(-6dB)/感度:92dB(2.83V @ 1m)/公称インピーダンス:4Ω/推奨アンプ出力:25–300W |
| 外形寸法(H×W×D) | 1100.5×300.0×417.8mm |
| 質量(Net Weight) | 38.00kg |
| 想定ユーザー | 設置スペースを確保して、フロア型ならではのスケール感を重視したいリスナー |
| 主な特徴 | Advanced Aluminum Matrix cone woofers/Dual rear-firing, computer-optimized flared ports/Advanced crossover network |
| 参考価格(執筆時点) | 約33.0万円(参考価格) |
出典:HDI-3800 | Triple 8-inch (200mm) 2 ½-way Floorstanding Loudspeaker/主要EC商品ページ。
購入・価格チェック
実用レビュー

出典:HDI-3800 | Triple 8-inch (200mm) 2 ½-way Floorstanding Loudspeaker/主要EC商品ページ。
① 低音域:量感を出しつつ、輪郭も追いやすい
- Advanced Aluminum Matrix cone woofersの構成で、低域の厚みとアタックの両方を狙ったキャラクターです。
- Dual rear-firing, computer-optimized flared portsのため、背面側の空間が音のまとまりに影響しやすいです。
量感を出しやすい反面、部屋の低域の出方に合わせて置き場所を詰めたくなるタイプです。
② 解像度:ホーン設計で音像を整理しやすい
- High-Definition Imaging (HDI™) horn geometryは、音像の輪郭と広がりのバランスを取りにいく設計です。
- 2410H-2 1-inch (25mm) compression driverの組み合わせで、ボーカル帯域の見通しを作りやすい方向性です。
小さな音まで拾いたいというより、音像をきれいに並べて聴きたい人に刺さります。
③ 広がり:スピーカー間隔と壁距離で作り込みやすい
- スピーカー同士は1.8–3.0m離す配置が推奨で、まずはこの範囲を基準に調整しやすいです。
- 側壁からは51cm以上離す推奨があり、定位と広がりの崩れを抑えたいときの指標になります。
置き方でステージ感が変わりやすいので、最初に“公式推奨の距離”から始めるのが近道です。
④ 駆動性:4Ω想定なのでアンプの相性が出やすい
- 公称インピーダンス:4Ωなので、アンプ側の対応可否や得意不得意を見て組み合わせたいです。
- 推奨アンプ出力:25–300Wのレンジが提示されており、出力だけでなく安定感も含めて選びやすいです。
アンプの選択肢は広い一方で、手持ち機材の方向性がそのまま音に出やすいモデルです。
⑤ 設置性:サイズと背面端子まわりの扱いに注意
- 外形寸法:1100.5×300.0×417.8mmで、奥行きもあるためラックや通路との干渉に注意が要ります。
- 質量:38.00kgなので、搬入・設置は人数確保など段取りを組みたいです。
- Dual sets of gold-plated binding posts with shorting strapsを備え、シングルワイヤー時はショートストラップを外さず接続します。
- バイワイヤー接続では、ケーブル接続前にジャンパーバーを外してから結線します。
設置の手間はかかりますが、端子まわりの自由度を活かして詰めていけるタイプです。
- 1100.5×300.0×417.8mmの筐体と38.00kgのため、置き場所と搬入の段取りを優先したいです。
- 背面ポートなので、背面側のクリアランスが取りにくい部屋だと調整の余地が減りやすいです。
- シングルワイヤー接続では金属ジャンパーバーを外さず、バイワイヤリング接続では接続前に外す必要があります。
比較:HDI-1600とどっちを選ぶ?
| 項目 | HDI-1600(ブック) | HDI-3800(フロア) |
|---|---|---|
| 位置づけ | ブックシェルフでシリーズの音作りを楽しむ選択肢 | フロア型でスケール感を狙う選択肢 |
| 強み | 部屋に合わせて置き方を組みやすい | 設置距離をとったときに音場を大きく作り込みやすい |
| 留意点 | スタンド設置など、環境づくりは必要 | 寸法・重量の負担が大きく、設置自由度は下がりやすい |
| 価格感 | 約13.2万円 | 約33.0万円 |
口コミの傾向
「低域の量感が豊かでライブ感が出る」
「ホーンでも刺さらず、解像が高いのに聴きやすい」
「音場が広く、ソファ全体で楽しめる」
「設置スペースとアンプ選びが難しい」
※主要ECサイトのレビューを横断して傾向を要約(個別の投稿を直接引用していません)。
まとめ:向く人/向かない人
- 向く人:設置距離を確保して、フロア型で音場を大きく作りたい/ホーン設計の見通しの良さを重視したい
- 向かない人:省スペース優先(→ HDI-1600)/重量物の設置や結線作業をできるだけ減らしたい