この記事でわかること
- EC9355Jを味わい/速さ/手入れ/多機能/静音の5軸で評価
- EC9155J(アルテ)との違い(抽出温調・質感・スチームのコントロール感)
- 「ラテを安定抽出しつつ質感も重視」する人に向けた選び方の要点
※本記事はまとめ記事④(セミオート上位|ラ・スペシャリスタ比較)の特化レビューです。全体比較は下記から。
→ デロンギ ラ・スペシャリスタ比較|アルテ/プレスティージオの違い
結論:温調×剛性で“狙った味”に届く。EC9355Jは抽出の再現性と所有満足を両立
ラ・スペシャリスタ・プレスティージオ EC9355Jは、抽出温度制御と安定したスチームで、同シリーズ内でも味づくりの再現性が高いモデル。シングルオリジン〜ブレンドまで豆の個性を引き出しやすく、ミルクテクスチャーも練習の成果が反映されやすい設計。質感の高い外観も含め、手動派の“長く使う本命”です。
仕様と価格(要点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型番 | EC9355J(ラ・スペシャリスタ・プレスティージオ) |
| タイプ | セミオート・エスプレッソ(内蔵グラインダー/スチームワンド) |
| 想定ユーザー | 味の作り分けを重視/ラテアートも楽しみたい手動派 |
| 主な特徴 | 抽出温度制御/プレインフュージョン/安定したスチーム供給/質感の高い操作系 |
| 参考価格(執筆時点) | 約14.9万円 |
出典:主要EC商品ページ(価格レンジ確認)/メーカー商品情報(構成要素・機能の記載)。
購入・価格チェック
実用レビュー
① 味わい:温度の“当てやすさ”で豆の個性を引き出す
- 抽出温度制御+プレインフュージョンで、浅煎りの酸の透明感〜深煎りの苦味のキレまで再現しやすい。
- 内蔵グラインダーの粒度調整が素直に効き、レシピの微調整が反復可能。狙った味に収束しやすい印象。
② 速さ:予熱〜抽出はセミオート相応
- フルオート比で前準備(粉量調整・タンピング・予熱)の手間はあるが、連続抽出のテンポは保ちやすい。
- カプチーノ連続時もスチーム復帰が安定。来客2〜3杯程度なら待ち時間は許容範囲。
③ 手入れ:日常はシンプル。定期の深掃除で長持ち
- ドリップトレイやホルダーは分解しやすく、日々の洗浄は短時間で完了。
- スチームノズルは使用後の拭き上げとパージが肝要。月次でバックフラッシュや除石灰を行うと安定。
④ 多機能:必要十分を凝縮。ラテ用途に強い
- 温調・プレインフュージョン・ホットウォーターなど、抽出品質に直結する機能が過不足ない。
- スチームはドライ寄りで、マイクロフォームの再現性が高く、ラテアート練習が進めやすい。
⑤ 静音:グラインド音は一般的。運転ノイズは控えめ
- グラインダー作動中の音はセミオート相応。抽出中の動作音は落ち着いたレベルで据え置きしやすい。
- 深夜の使用は下敷きマットなどで固体伝播音の低減が可能。
注意・割り切りポイント
- フルオートより手間は増える。抽出やミルクの操作を楽しめる人向け。
- 価格はアルテより上。温調や質感に価値を感じるかで判断(→ EC9155J)。
比較:EC9155Jとどっちを選ぶ?
| 項目 | EC9155J(アルテ) | EC9355J(プレスティージオ) |
|---|---|---|
| 位置づけ | 入門〜中級の本命 | 温調×質感の上位 |
| 向く人 | まずはラテアート練習を始めたい | 味の再現性と質感を重視 |
| 価格感 | 約11.0万円 | 約14.9万円 |
口コミの傾向
「温度が安定して味が決まりやすい」
「スチームが扱いやすくフォームが作りやすい」
「外観の質感が高く所有満足がある」
「価格がもう少し手頃だと嬉しい」
※主要ECサイトのレビューを横断して傾向を要約(個別の投稿を直接引用していません)。


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