この記事でわかること
- FJH-201GSを冷却力/容量/温度安定/利便性/静音の5軸で評価
- FJE-113GS(44本・スリム)/ST-209G(74本・LongFresh)との違い(収納効率・温度安定・設置性のバランス)
※本記事はまとめ記事④(入門&中容量)の特化レビューです。全体比較は下記から。
→ フォルスター 入門&中容量おすすめ|小型LongFresh/Essentialを比較【設置しやすい】
結論:“標準をきっちり”。FJH-201GSは84本の据置ミドルで、価格と静音のバランスが良い
FJH-201GSは84本・1温度の据置タイプ。前面放熱のようなビルトイン適性はありませんが、標準的な冷却力と静音性で日常運用に馴染みます。コレクションが50〜80本帯のユーザーにとって、価格・容量・運用しやすさのちょうど良さが魅力です。
仕様と価格(要点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型番 | FJH-201GS |
| タイプ | 84本・1温度・据置(ガラス扉/標準放熱) |
| 想定ユーザー | 初導入〜中容量の“標準”を求める層/マンション〜戸建ての据置運用 |
| 主な特徴 | 収納効率の良い棚構成/標準コンプレッサーの冷却/比較的静かで日常に馴染む |
| 参考価格(執筆時点) | 約13.8万円 |
出典:フォルスター 公式商品情報/主要EC商品ページ(価格レンジ確認)。
購入・価格チェック
実用レビュー
① 冷却力:標準コンプレッサーで“普段使いに十分”
- 1温度の据置標準機として、日常の入出庫に追従する冷却力。詰め込み過ぎなければ温度復帰は良好。
- ドア開閉が多い場合は、収納段ごとに空間を確保して通気性を担保すると安定しやすい。
② 容量:84本のミドルレンジ。拡張も見据えやすい
- 84本クラスは、日常消費+熟成ストックを両立しやすい本数帯。季節イベント前の買い増しにも対応。
- 棚ピッチの調整でボルドー〜ブルゴーニュ混在も運用可。大型ボトルはレイアウトの工夫が必要。
③ 温度安定:上位譲りではないが、標準域は堅実
- 厚断熱・インバーター級ではないためピークトラッキングは標準的(スコア3)。設置環境の最適化で安定度が向上。
- 直射日光回避と放熱クリアランスの確保で、庫内温度の振れ幅を最小化できる。
④ 利便性:据置前提。設置は“背面放熱クリアランス”が鍵
- 前面放熱ではないためビルトインは非推奨。据置での導線と放熱スペースを確保すると良い。
- 庫内レイアウトはシンプルで在庫の見通しが良い構成。清掃・棚調整も容易。
⑤ 静音:生活空間に馴染みやすい落ち着き
- 標準出力のためコンプレッサー騒音は控えめ。LDK近接でも運用しやすい。
- 床の共振対策(水平・防振)を行うと、耳障りな伝達音が減少する。
注意・割り切りポイント
- 前面放熱ではないため、造作家具への組み込みは避ける(→ ビルトイン性重視はPro-Cellarまとめを検討)。
- 高温多湿環境では扉の結露が出やすい場合あり。設置環境と換気の見直しが有効。
比較(同帯フォルスター)
| 項目 | FJE-113GS(44本) | ST-209G(74本) | FJH-201GS(84本) |
|---|---|---|---|
| 位置づけ | スリム幅・設置性重視 | LongFresh系・温度安定重視 | コスパ重視の据置ミドル |
| 向く人 | 省スペース優先 | 熟成・安定性を最優先 | 本数と価格のバランス重視 |
| 価格感 | 約15.5万円 | 約61.0万円 | 約13.8万円 |
口コミの傾向
「音が静かでリビングに置いても気にならない」
「棚の使い勝手が良く、84本を効率よく収められる」
「前面放熱ではないので組み込みは難しい」
※主要ECサイトのレビューを横断して傾向を要約(個別の投稿を直接引用していません)。
まとめ:向く人/向かない人
- 向く人:中容量をコスパ良く揃えたい/据置で気軽に導入したい/静音性も重視したい
- 向かない人:ビルトインで使いたい(→ Pro-Cellar)/温度安定を最優先(→ ST-209G)


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