この記事でわかること
- CLASSIC evo pro SIN035Rを味わい/速さ/手入れ/多機能/静音の5軸で評価
- 同価格帯の全自動(MAGENTA PLUS SUP051W/BESANA HD8651)との違い(操作性と味作りの自由度)
- 「自分の抽出で味を作る」セミオート入門としての選び方と要点
※本記事はまとめ記事②(中位~入門&セミオート)の特化レビューです。全体比較は下記から。
→ Gaggia 中位~入門の選び方|MAGENTA入門・BESANA・Classic Evo Proを比較【はじめてでも失敗しない】
結論:“抽出を自分で整える楽しさ”。Classic Evo Proはセミオート入門の本命
Gaggia CLASSIC evo pro SIN035Rはセミオートの定番。58mmポルタフィルターと3ウェイソレノイド、安定したスチームで、挽き・量・タンピング・時間を自分の手で突き詰められます。ワンタッチの速さや多機能性は持ちませんが、抽出の再現性と味わいの伸びしろが魅力。全自動にない“作る楽しみ”を求める人の第一候補です。
仕様と価格(要点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型番 | CLASSIC evo pro SIN035R |
| タイプ | セミオート・エスプレッソ(58mmポルタフィルター/手動スチーム) |
| 主な特徴 | 3ウェイソレノイドで切替安定/ロッカースイッチ操作/堅牢なメタルボディ |
| 想定ユーザー | バリスタ入門/挽き目や抽出を自分で追い込みたい人 |
| 参考価格(執筆時点) | 約10.8万円(※時期・店舗により変動します) |
出典:Gaggia 公式商品情報/主要EC商品ページ(価格レンジ確認)。
購入・価格チェック
実用レビュー
① 味わい:58mm×安定排圧で“締まったショット”
- 58mmポルタフィルターと3ウェイソレノイドで抽出後のドライパックが作りやすく、リテンションが少ない。
- 挽き目・粉量・タンピング・抽出時間の調整がダイレクトに味へ反映。酸・甘・苦のバランス取りがしやすい。
② 速さ:予熱と前準備込みで“朝のルーティン”に
- 全自動のワンタッチほどは速くないが、予熱→パージ→抽出までの流れは安定しやすい。
- グラインダーは別途用意が前提。ダブルショット中心の運用がスムーズ。
③ 手入れ:構造が単純で“掃除箇所が分かりやすい”
- 配管の自動洗浄はないが、バスケット・シャワースクリーン・ドリップトレイの手入れだけで清潔を保ちやすい。
- バックフラッシュ清掃に対応。定期的なケミカル洗浄で抽出の再現性を維持できる。
④ 多機能:ラテアート練習も視野に“必要十分”
- メニュー自動化はないが、スチームワンドの制御でミルク質感を作れる。ラテアート入門にも適する。
- ボタンとロッカースイッチの直感操作で、道具としての拡張性が高い。
⑤ 静音:振動は“据え付け”で抑える
- ポンプ音は使用時にそれなり。水平設置と振動吸収マットで不快音を抑制できる。
- 抽出時の排圧はスムーズで、後処理の音や手間が少ないのは美点。
注意・割り切りポイント
- グラインダーは別売。エスプレッソ対応のミル(微調整可能)を必ず用意。
- ワンタッチ抽出や自動ミルクは非搭載。作業プロセスを楽しめる人向け。
- 設置スペースは上方の抜けを確保。カップウォーマー活用には周囲クリアランスも意識。
比較:MAGENTA PLUS/BESANAとどっちを選ぶ?
| 項目 | MAGENTA PLUS SUP051W | BESANA HD8651 | CLASSIC evo pro SIN035R |
|---|---|---|---|
| 方式 | 全自動(手動スチーム) | 全自動(基本機能) | セミオート(手動スチーム) |
| 強み | 手入れ軽め・抽出が速い | 価格とサイズが軽い | 味作りの自由度と再現性 |
| 向く人 | 毎日手早く“本格感”を | まずは全自動を試したい | 抽出を自分で突き詰めたい |
| 価格感 | 約14.1万円 | 約6.0万円 | 約10.8万円 |
口コミの傾向
「58mmで安定したクレマ。抽出の芯が出る」
「メンテ構造がシンプルで長く使える」
「スチームでミルクの質感を作りやすい」
「全自動に比べ準備と後片付けに手間」
※主要ECサイトのレビューを横断して傾向を要約(個別の投稿を直接引用していません)。
まとめ:向く人/向かない人
- 向く人:抽出変数を自分で管理したい/ラテアートも楽しみたい/道具として長く育てたい
- 向かない人:ワンタッチの速さを最優先(→ MAGENTA PLUS)/価格最重視(→ BESANA)


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