この記事でわかること
- SK11701S(Barista Perfetta Plus)を味わい/速さ/手入れ/多機能/静音の5軸で評価
- 40秒予熱・PID・マノメーター・ESEポッド対応の実力と抽出プロファイル作りのコツ
- 同帯のSK1014(コスパ志向)/SK1021(大量抽出・静音)との比較ポイント
※本記事はまとめ記事①(エスプレッソ&ドリップ横断)の特化レビューです。全体比較は下記から。
→ ソリスジャパンのコーヒー家電おすすめ|エスプレッソ&ドリップを型番別に比較【味わい・速さ・手入れ】
結論:“高速予熱×PID”。SK11701Sは家庭でお店レベルの再現性を狙えるセミオート本命
SK11701S(Barista Perfetta Plus)は約40秒で抽出準備・PID温調・マノメーターを備え、同価格帯では抽出の安定度が高いセミオート。ESEポッド対応で忙しい日も運用の幅が広く、味わい重視×日常運用のバランスに優れます。速さ4/味わい5/静音4の総合力で、初めての本格派にも有力な選択肢です。
仕様と価格(要点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型番 | SK11701S(Solis Barista Perfetta Plus) |
| タイプ | セミオート エスプレッソマシン(ポルタフィルター/スチーム) |
| 主な特徴 | 40秒予熱/PID制御/マノメーター/ESEポッド対応/ホットウォーター吐出 |
| 想定ユーザー | 家庭で“お店味”を目指す初〜中級者/忙しい朝も素早く1杯を整えたい人 |
| 参考価格(執筆時点) | 約7.7万円 |
出典:ソリスジャパン 公式商品情報/主要ECの商品ページ(価格レンジ確認)。
購入・価格チェック
実用レビュー
① 40秒予熱×PID:立ち上がりが速く、抽出温度がブレにくい
- 約40秒で抽出準備。忙しい朝でも待機時間が短く、1〜2杯運用に相性◎。
- PID制御により設定温に素早く到達&維持。ショット間の温度復帰も安定しやすい。
- マノメーターで抽出圧の可視化。挽き目・タンピングの過不足を即フィードバック。
② 抽出プロファイル作り:挽き目・投粉量・タイムを合わせる
- 基本レシピ目安:18g in → 36g out(1:2)/抽出25〜30秒。圧はメーターの“適正域”を基準に微調整。
- 酸味が立つ時は挽きを細かく+温度1段上げ、渋みが出る時は挽きを粗く+温度1段下げが起点。
- ESEポッドでは粉量・タンピングの再現性が担保され、クリーンカップ寄りで失敗しにくい。
③ ミルクスチーム検証:1杯カプチーノは十分、連投はクールダウン意識
- スチームは家庭向けとして立ち上がりが早く、150〜200mlのミルクで微細泡が作りやすい。
- 連続スチームは温度復帰の間合いを取り、パージ→整温→スチームの順で安定。
- ラテアートは60〜65℃仕上げが描きやすく、ピッチャーは350mlが扱いやすい。
④ 掃除・日次運用:バックフラッシュとスチームのケアをルーティン化
- 日次:グループヘッドの湯通し、シャワースクリーン拭き取り、スチームノズルのパージでニオイ移りを防止。
- 週次:バックフラッシュ+洗浄剤で内部の油分を除去。ガスケット周りの粉残りもチェック。
- ドリップトレイとタンクは分解洗いしやすい設計。乾燥を徹底すると金属臭を抑制。
⑤ 買い合わせ:相性の良いグラインダーとアクセサリ
- 均一な微粉コントロールができるエスプレッソ対応グラインダーを推奨(微調整幅が広いもの)。
- あわせてタンパー/ディストリビューター/ミルクピッチャーを揃えると再現性が上がる。
- ESE主体運用なら粉の管理負担が軽く、家族での共用がスムーズ。
注意・割り切りポイント
- フルオートではないため、挽き目・投粉量・タンピングの調整前提。初期は学習コストあり。
- スチームの強度は家庭用相応。連投はリカバリー時間を確保すると安定。
- 設置は放熱スペースと水平出しが必須。カップウォーマーは余熱型で高温保持ではない。
比較(同帯ソリスジャパン)
| 項目 | SK1014 Gran Gusto | SK1021 Aroma Brewer | SK11701S Perfetta Plus |
|---|---|---|---|
| 位置づけ | コスパ重視の実力派(PID) | ドリップ大量抽出・静音 | 高速予熱×PIDの本命 |
| 強み | 58mm系運用のしやすさ/プレブリュー | 蒸らし再現・タイマー・保温 | 40秒予熱/マノメーター/ESE対応 |
| 参考価格 | 約4.2万円 | 約1.6万円 | 約7.7万円 |
口コミの傾向
「予熱が速くて朝の1杯がすぐ作れる」
「PIDと圧力計で調整がしやすく、安定しておいしい」
「連続スチームは少し待ち時間が必要」
※主要ECサイトのレビューを横断して傾向を要約(個別の投稿を直接引用していません)。
まとめ:向く人/向かない人
- 向く人:“お店味”の再現性を重視/朝の時短を求める/抽出を可視化して上達したい
- 向かない人:完全自動で手離れ重視/大量の連続スチームが必要(→ 間合いを取れば対応可)


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