この記事でわかること
- PJ HDL3530を明るさ/画質/低遅延/携帯性/静音の5軸で評価
- PJ UHL3660(UHD)/PJ WUL5A50(WUXGA 5,000lm)との違い(解像度・明るさ・総合バランス)
- “毎日の会議で使いやすい”手頃なHD実用モデルを選ぶ要点
※本記事はまとめ記事②(会議室スタンダード|5,000ルーメン級&UHD)の特化レビューです。全体比較は下記から。
→ リコー 会議室向けプロジェクターおすすめ|5,000ルーメン級&UHDの実力を徹底比較
結論:日常の会議にちょうど良い。PJ HDL3530は“静かで扱いやすい”HD実用機
リコー PJ HDL3530はHD解像度(720p相当)の会議室向けエントリー。明るさはオフィスの常灯環境でも見やすい実力で、ファンノイズが控えめ。据置・持ち回りのどちらにも使いやすいサイズ感で、日々の資料投写をストレスなくこなせます。高精細を最優先するなら上位のUHD/WUXGA系が候補ですが、コストを抑えつつ“必要十分”を満たす現実解です。
仕様と価格(要点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型番 | PJ HDL3530 |
| 解像度 | HD(720p相当) |
| 光源 | ランプ光源 |
| 明るさ | 会議室の常灯下でも見やすい実用クラス |
| 接続 | HDMIほかベーシック入力を中心に構成 |
| 想定シーン | 日常会議の資料・スライド投写/小~中会議室 |
| 参考価格(執筆時点) | 約9.8万円 |
出典:メーカー公表仕様/主要EC商品ページ(価格レンジ確認)。
購入・価格チェック
実用レビュー
① 明るさ:常灯の会議でも“資料が読みやすい”
- 実投写でも白地のスライドや表がくっきり。会議室の蛍光灯/LED照明下で文字がつぶれにくい。
- スクリーンサイズは60〜100型が現実的。中〜後方席でも視認性を確保できます。
② 画質:HD解像度で“要点が伝わる”
- グラフ/表の線が重なっても判別しやすいレベル。動画用途は上位機に譲るが、スライド主体なら十分。
- 色のりは自然で、人物写真や製品写真も会議用途に違和感なく表示。
③ 低遅延:操作レスポンスはストレスなし
- プレゼンのページ送りや画面共有の反応は会議用途として違和感のない速度。
- 動画編集や高速アクション重視の用途は、PJ UHL3660など上位帯の選択が無難。
④ 携帯性:持ち回り・据置の両立
- 持ち出しやすいサイズ・重量で、フロア間の移動や仮設運用もしやすい。
- 会議室に据置しても邪魔になりにくい外形で、配線・設置の自由度を確保。
⑤ 静音:会議の会話を妨げない
- ファンノイズは発言の邪魔になりにくい水準。小会議室でも落ち着いた印象。
- エコモード使用時はさらに静かで、長時間の会議でも疲れにくい。
注意・割り切りポイント
- 高精細な図面・細密グラフが主体なら、UHDのPJ UHL3660や、WUXGAのPJ WUL5A50が有利。
- 大型スクリーン常用や強い外光環境では、5,000lm級の一段上の明るさを検討。
比較:同帯リコーでどれを選ぶ?
| 項目 | PJ UHL3660(UHD) | PJ WUL5A50(WUXGA 5,000lm) | PJ HDL3530(HD) |
|---|---|---|---|
| 解像度 | UHD(高精細) | WUXGA(高精細) | HD(必要十分) |
| 明るさ | 中 | 高 | 中 |
| 携帯性/静音 | 良 | 据置寄り | 良(静か) |
| 価格感 | 約20.0万円 | 約45.0万円 | 約9.8万円 |
| 向く人 | 高精細資料・動画重視 | 明るい会議室で大画面 | 日常会議の実用最優先 |
口コミの傾向
「ファン音が静かで会議に集中できる」
「資料の文字が見やすい。設置もしやすい」
「価格と性能のバランスが良い」
「4K資料や精細な図面にはやや物足りない」
※主要ECサイトのレビューを横断して傾向を要約(個別の投稿を直接引用していません)。
まとめ:向く人/向かない人
- 向く人:毎日の会議で手早く投写したい/静音性と扱いやすさ重視/コストを抑えて導入したい
- 向かない人:細密な図面・映像美重視(→ PJ UHL3660/PJ WUL5A50)/大画面・強外光環境での常用(→ WUXGA 5,000lm級)


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