この記事でわかること
- S522Wを音質/立体感/低音/接続/操作性の5軸で評価
- S55H(2.1ch+ワイヤレスサブ+Atmos+eARC)/S45H(2.0ch一体型+Atmos+eARC)/TS6100(2.0chエントリー)との違い(立体音響・接続周り・低音の出方)
- 価格重視で“低音を確実に”強化したい人に向けた選び方の要点
※本記事はまとめ記事01(TCL サウンドバー比較)の特化レビューです。全体比較は下記から。
→ TCL サウンドバーおすすめ比較|S55H・S45H・S522W・TS6100の違いと選び方
結論:“低音の底上げ”一本で選ぶならS522W。立体音響は割り切り、ARC中心で手軽に導入
TCL S522Wは2.1ch+ワイヤレスサブ(最大200W)のベーシック機。立体音響は謳わず、テレビの台詞を太く・映像の迫力を底上げする実直な設計です。接続はHDMI ARC/光/AUX/USB/Bluetoothと必要十分。eARCやアプリ操作が不要で、まずは低音強化と価格重視の人にハマります。
仕様と価格(要点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型番 | S522W |
| タイプ | 2.1ch サウンドバー+ワイヤレスサブウーファー |
| 主な特徴 | 最大出力200W/HDMI ARC/光デジタル/AUX/USB/Bluetooth(ワイヤレス音楽再生) |
| 立体音響 | 非対応(バーチャル系の記載なし。明瞭感と低域の強化が中心) |
| 参考価格(執筆時点) | 約2.6万円(※時期・店舗により変動します) |
出典:TCL 公式商品情報/主要EC商品ページ(仕様・価格レンジ確認)。
購入・価格チェック
実用レビュー
① 音質:中域の厚みが増して“テレビの声”が聞き取りやすい
- バー本体は中高域の明瞭感が素直。ニュースやバラエティで台詞の聞き取りが安定します。
- EQプリセットでシーン切替が可能。過度に派手にせず、日常視聴の底上げに向くチューニングです。
② 立体感:包囲感は控えめ。画面前の音像を整える方向
- 立体音響の明確な訴求はなし。音の広がりはテレビより改善しますが、劇的な包囲感は期待しすぎないのが吉。
- 視聴距離2〜3m・壁の反射が得られる環境で、横方向の広がりは感じやすくなります。
③ 低音:ワイヤレスサブの“量感”が素直に効く
- 独立サブウーファーで低域の土台がしっかり。映画の爆発音や音楽のキックが体感的に増強されます。
- サブの設置は壁際が基本。コーナー寄せで量感重視、壁から少し離して締まり重視と調整できます。
④ 接続:ARC中心で迷わない。Bluetoothも日常的に便利
- HDMI ARCでテレビと1本接続。光/AUX/USBも備え、基本の入出力は完備です。
- Bluetoothでスマホ音楽を手軽に再生。来客時のBGM用サブシステムとしても機能します。
⑤ 操作性:リモコン主体でシンプル。TVリモコン連携で快適
- 付属リモコンでモード切替・音量調整。テレビのCEC連携で電源連動・音量操作もスムーズです。
- アプリ操作や自動音場補正は非搭載。迷わず使えるシンプル派に向きます。
注意・割り切りポイント
比較:同帯のTCLとどっちを選ぶ?
| 項目 | S55H(2.1ch+サブ) | S45H(2.0ch一体) | S522W(2.1ch+サブ) |
|---|---|---|---|
| 位置づけ | “全部乗せ”バランス機(Atmos/eARC/アプリ) | 省スペース+Atmos対応一体型 | 低音特化のベーシック |
| 立体音響 | Dolby Atmos/DTS Virtual:X | Dolby Atmos(ダウンミックス) | 非対応 |
| 接続 | HDMI eARC/光/USB/BT/アプリ | HDMI eARC/光/USB/BT/アプリ | HDMI ARC/光/USB/AUX/BT |
| 低音 | 独立サブで量感+制御性 | 本体のみ(控えめ) | 独立サブで量感重視 |
| 参考価格 | 約2.1万円 | 約1.6万円 | 約2.6万円 |
口コミの傾向
「テレビの音が太くなり、台詞がはっきり聞こえる」
「サブウーファーの低音が映画に効く」
「接続が簡単でBluetoothも便利」
「立体音響の没入感は物足りない」
※主要ECサイトのレビューを横断して傾向を要約(個別の投稿を直接引用していません)。


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