この記事でわかること
- Pure-S-C-PTHFを冷却力/容量/温度安定/利便性/静音の5軸で評価
- Pure-M-C-PTHF(141本)/Première-S-C-PTHF(74本)との違い(温度安定・意匠・設置性)
- “まずは上質に長期熟成”を始めたい家庭~小規模店へ向けた選び方の要点
※本記事はまとめ記事①(Pureシリーズ|上位・高安定)の特化レビューです。全体比較は下記から。
→ ユーロカーブ Pureシリーズおすすめ|大容量・2温度帯の高精度ワインセラーを比較
結論:“SでもPureの安定感”。74本の省スペースで、長期熟成の入口に最適
Pure-S-C-PTHFは約74本・単一温度・フルガラス扉(PTHF)。上位Pureゆずりの断熱・湿度・温度均一性により、Sサイズでも“熟成の土台”をしっかり確保。設置性に優れつつ、視認性と意匠も高水準。最初の1台を上質にしたい家庭や、限られたバックヤードで品質を守りたい小規模店に噛み合います。
仕様と価格(要点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型番 | EuroCave Pure-S-C-PTHF |
| タイプ | 約74本・単一温度・フルガラス扉(PTHF) |
| 想定ユーザー | 家庭の本格熟成の導入/小規模バー・レストランのバックヤード |
| 主な特徴 | Pure上位の高断熱・温度均一性・静音/視認性の高いフルガラス扉 |
| 参考価格(執筆時点) | 約74.8万円 |
出典:ユーロカーブ 公式情報/主要EC商品ページ(価格レンジ確認)。
購入・価格チェック
実用レビュー
① 冷却力:Sでも“上位コンプレッサ”の余力を感じる
- Pure系の冷却制御で庫内復帰が速く、開閉の多い時間帯も安定しやすい。
- 詰め込み時は通気の確保で性能を引き出しやすい。棚の段間を詰めすぎない配置がコツ。
② 容量:74本は“家庭~小規模店の現実解”
- ボルドー主体ならおおむね74本を確保。ブルゴーニュ多めは若干目減りを見込むと運用が楽。
- 設置幅を抑えつつ、バックヤードに置きやすいサイズ感。増設前提の1台目にも。
③ 温度安定:Pureの“核”。熟成前提の均一性
- 断熱・気密・湿度制御の作り込みで、上下差を抑えた温度均一性。
- 長期保管のボトルもコルクの乾燥を抑制でき、熟成の再現性が高い。
④ 利便性:単一温度×フルガラスの見通しで管理が速い
- 単一温度で“熟成温度に固定”しやすく、管理がシンプル。
- フルガラス扉により視認性が高く、在庫や抜栓予定の把握がしやすい。
⑤ 静音:居住空間にも馴染む“落ち着いた運転音”
- 上位断熱とダンピングで運転音は控えめ。リビング隣接でも気になりにくい。
- 設置のクリアランスを守ると、さらに振動・共鳴を低減しやすい。
注意・割り切りポイント
- 2温度帯ではないため、飲み頃と熟成の同時運用は工夫が必要(→ 2温度はPure-L-2P-PTHF)。
- 容量はS=約74本。将来の拡張を見込むならPure-M-C-PTHFも候補。
比較:同帯ユーロカーブのどれを選ぶ?
| 項目 | Première-S-C-PTHF | Pure-M-C-PTHF | Pure-S-C-PTHF |
|---|---|---|---|
| 位置づけ | 見せる意匠×バランス | Pureの中核容量(約141本) | Pure入門の“上質S” |
| 強み | 価格バランスと視認性 | 容量・安定・静音の総合力 | 温度均一性と設置性の両立 |
| 向く人 | 初期費用と意匠の両立 | まとめて熟成・将来拡張 | まずは74本で上質に熟成 |
口コミの傾向
「小型でも庫内温度が安定している」
「フルガラス扉で在庫が確認しやすい」
「動作音が穏やかでリビングでも気にならない」
「容量が足りなくなり、上位サイズに買い増し」
※主要ECサイトのレビューを横断して傾向を要約(個別の投稿を直接引用していません)。
まとめ:向く人/向かない人
- 向く人:省スペースで本格熟成を始めたい/運転音・温度均一性を重視/見せる収納も大事
- 向かない人:2温度帯で飲み頃と熟成を分けたい(→ Pure-L-2P-PTHF)/将来の大量保管を見込む(→ Pure-M-C-PTHF)


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